第3章:プレイスの健康状態を調べよう
②立地のグレードを評価しよう・・・最高立地の名前は?
「なるほどなあ。うちの店は、さっきのフォーカルポイントから考えると『Cロケーション』だなあ。でも、何とか売上げを保っているのは、店のすぐ横に準フォーカルポイントがあるからだな。」
営業部長は、そう言って納得したように腕組みをしながらつぶやきました。
「部長、準フォーカルポイントってどう言う意味ですか?」と店長が質問をしました。
「そうだね。この街のように街全体が大きなポテンシャルを持っていて、そこら中に『人だまり』や『通行量の多い商店街』がある場合は、大小様々なフォーカルポイントがあると言うことなんだよ。基本は、最も多い所なんだけれど、そこに出店出来ないときは、場所を少しずらすか、もう少し小さなフォーカルポイントに目の前に出店すると言うことも考える必要があるんだ。2番目のポテンシャルを持つフォーカルポイントならば、1000%ロケーションにこだわりやすくなるからね。」
部長が、言っているのは、十分なポテンシャルがあるのならば、もっとも量の多いフォーカルポイントではなく、2,3番目の量を持つフォーカルポイントでも、立地が良ければ高い売上げを獲得出来ると言うことなのです。
「でも、間違っちゃあいけないのは、いくら立地が良くてもポテンシャルがなければ意味は無い。あくまで最優先は『ポテンシャルの一番大きいフォーカルポイント』なんだ。」
立地には4つのグレードがある
ところで、ここで先ほど部長の発言の中にあった「Cロケーション」「1000%ロケーション」について解説をしておきましょう。
1000%ロケーション・・・・フォーカルポイントに接している中でもっともポテンシャルの大きい場所(1箇所のみ)
Aロケーション・・・・・フォーカルポイントに接しているか近い場所で、2番目にポテンシャルの大きな場所
Bロケーション・・・・・フォーカルポイントからはやや離れている場所
Cロケーション・・・・・フォーカルポイントからはずいぶんと離れて居る場所
ちなみに、1000%であり100%ではありません。これはマクドナルドの中の専門用語ですが、100%の10倍という表現がアメリカっぽいですよね。なお、この1000%ロケーションとは、それが交差点等ですと、4箇所存在する可能性が出ちゃいますよね。しかし、1000%は、あくまでも最高の1箇所のみと定義しています。ですので、4つの内のひとつの角を選ぶ必要があります。その選定条件は、「その中でもっともポテンシャルが大きい」と言うことなのです。一番影響力の大きい施設に近いとか、通行量が多いとかなどがその判断の目安になります。そして2番目以下のその他の3つの角は、Aロケーションという風に定義するのです。
もちろん、「売上予測」をして、最高フォーカルポイントのBロケーションよりも、準フォーカルポイントの1000%ロケーションの方が高い売上げを獲得出来そうならば、そこが出店検討を行う、優良ポイントと言うことになります。
看板やチラシ配りなどの店舗への誘導作戦を行う場合でも、これらの最高フォーカルポイントで行うのか、準フォーカルポイントで行うのかは、店舗との位置関係が重要になります。準フォーカルポイントから、店舗が見えるのならば、こちらを攻める方が効率は良いのです。
このように「店舗立地」と「フォーカルポイント」とは、新規出店のみならず、既存店の告知アピール作戦にも大きな影響を与えます。立地を判断する上での「優先順位」をよく考えて、告知活動を進めていきましょう。
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