- 小林 裕美子
- ストゥーディオ ステラ 一級建築士事務所
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
イタリアのセカンドハウスは自然の風景に配慮して、目立たない様に建てられている事が多い
今まではこれまで通りの日常に住む家を作るお話をして来ましたが、
あれこれ現実の問題を考えると自分の理想の家を作るのは難しい・・・
という方が多いと思います。
そんな時は、ほんの少し考え方を変えて「理想の家はセカンドハウスで
実現する」と言う方法は如何でしょうか?
この方法だと今家にある山のような荷物を整理したり、仕事先に近い土地を
探したり・・・という家作りの前の困難な諸々の問題をスキップできます。
今度は本当にセカンドハウスですので、機能的に何もかも揃っていなくても、
部屋数が多くても少なくても、自分の欲しいスペースをバッチリ取って他の
スペースが狭くても構いません。そこにいる時だけならば、ちょっとやそっとの
我慢は何でも無いはずです。
セカンドハウスだからこそ、本宅よりずっとシンプルに明快に人生を楽しむ家を
作れるはずです。
何もかも便利に・・・というのも良いですし、イタリア人の様にそこでは自然に帰って、
昔の人みたいに不便を楽しんで家の中や外でせっせと働くのもセカンドハウス
ならではです。
例えば日常にやっている家事は掃除以外は絶対にしないと決めて、
料理は海辺の魚屋さんに作ってもらったものをお皿に移すだけで・・・、
お風呂は近くの素晴らしい温泉で・・・といった具合であれば、
セカンドハウスのお風呂とキッチンは最小限で済みますし、メンテも簡単です。
そうやって必要なものだけを残して、普段の家にある不要な部分をどんどん
クリアーにしていけば、今度は本宅とは全く異なる「50歳からの素敵な隠れ家」
が出来るはずです。
大好きな本とアートに囲まれて
設計やインテリアには、建築家に思い切りわがままな要望をどんどん出して下さい。
何故か建築家という人種は条件が難しければ難しいほど一層張り切るのものなのですよ。
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