定期保険の基礎知識
働き盛りのお父さんの多くが、「もし、自分の身に何かあったら…」とご家族の生活保障を目的に加入されている生命保険。あなたは、ご家族あるいはご自分が契約した生命保険の設計を知っていますか?
人はいつか亡くなってしまうもの。残念ながら保険の対象となる方(被保険者)が亡くなった時、支払われるのが生命保険金です。ここでキーワードとなるのが「定期」と「終身」。文字通り、定められた期間内に被保険者が死亡した場合に保険金が支払われるのが「定期保険」、そして、一生涯で保障され何歳で死亡しても保険金が支払われるのが「終身保険」です。
図形でイメージしてみましょう。横軸を期間、縦軸を保険金額とします。「定期保険」はある一定期間に約束された保障が続くので、長方形の箱型のイメージです。坂をのぼるように少しずつしか増えていかない貯蓄と比べて、契約後すぐに万一のことがあっても、約束された保障額を全額受け取れます。例えば、収入保障保険もこのタイプに入ります。
一方、「終身保険」は保障開始の時期からお亡くなりになるまでの一生涯、約束された保障がずっと続きます。図形では、長方形が矢印のように伸びていくイメージです。
少ない保険料で保障が大きい「定期保険」
定期保険は毎月支払う保険料は比較的少額ながらも、一定期間内は多くの保険金が保障されています。しかしながら、無事に満期を迎えた場合、払い込んだ保険料は戻ってきません。いわゆる「掛け捨て」タイプです。若いお父さんが、自分に万一のことがあっても、幼い子供たちが学校に行き生活できるよう、末子が成人するまでは高い保障がほしい、といった場合にふさわしい保険です。生命保険の相互扶助の理念を具体化したものといえるでしょう。
一方、終身保険は、被保険者が亡くなるまでを保障期間としているので、支払った保険料がムダになることはありません。が、定期保険と比べて、保険料が比較的高いのが特徴です。
掛け捨てはイヤ、でも、高い保障もほしい
そんな方には、「定期付終身」というタイプがあります。これは、定期と終身の二つの保険を組み合わせることにより、終身保険部分で一生涯必要とする保障を準備すると同時に、特約として付加した定期保険部分で、末子が成人するまでの一番お金が必要な期間の保障を比較的おさえた保険料で準備するという保険です。
FPに相談してみては
一口で定期保険といっても、いろんなタイプがあり、主たる保障である主契約に加えて、オプション=特約として、保障を拡充させることもできます。
ご自分の支払可能な保険料は月々いくらなのか、それには家計から住宅費(ローン)や教育費を差し引いた額を長期にわたって見通すことが必要です。ご家族で相談し、ふさわしい保険に加入されるのがベストですが、具体的な試算が難しい場合は、家計と保険の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に、ご相談になってみてください。ご家族の必要とされる支出や保障を数値化し、それに見合う保険商品を提案できます。ぜひ、家計や保険のセカンドオピニオンとしてFPをご活用ください。
じぶん年金、住宅取得、相続対策のご相談は寿FPコンサルティングへご相談ください。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 成壽
- (神奈川県 / ファイナンシャルプランナー)
- 寿FPコンサルティング株式会社 代表取締役
FP王子がズバっと解決!
日本では数少ない総合型FPとしてセミナーや個別のご相談を承っております。累計のセミナー受講者数約5000名、年間相談件数200件超、暮らしとお金のことから経営相談など多岐にわたるコンサルティング業務を展開
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