- 上村 美智夫
- PAO建築設計 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する長期固定型の住宅ローンに
フラット35Sというものがある。
これは以前から、優遇金利で注目されてきた。しかし、これを利用する為には、ある
意味高いハードルが設定されている。そのハードルとなる条件を満たす住宅の代表
選手が「長期優良住宅」である。
省エネルギー性、耐震性など数項目にわたり一定レベルの基準を満すことが条件と
なっている。これらの条件を満たすためには、当然コストアップは避けられない。
良い事と分かってはいるが、誰もがそう簡単に採用できる訳ではなく、よって今でも
大多数とはなれず、長期優良住宅は今だ少数派であろう。
その条件の中に、今回新たに「認定低炭素住宅」というものが追加された。
これは主に「一次エネルギー消費量」の削減に的を絞った内容となっており、長期優
良住宅では条件になっている、耐震性のアップなどの数項目が必要なくなっている。
従って、多少ハードルは低いと思われる。
そういったことで、フラット35Sの注目も更に上昇することもあろうが、まずは、他と
比べてどの程度のメリットがあるのか、毎月の返済額等のローンシミュレーションが、
手軽にパソコンなどでできればありがたい。
個々のケースで本当にメリットがあるものなのか、確かめてみることは大切なことで
あろう。その際に役立ちそうなものに、住宅金融支援機構がフラット35のサイト
(WWW.flat35.com)において無償で提供している『資金計画シミュレーション』
というものがある。
これは入力する条件をいろいろと変えて、その違いを納得できるまでシミュレーションで
確認することができるというものである。
まずはシミュレーションでその効果を確認して、納得・理解し、不安を払拭しておくことは
とても大切な事ではないだろうか。
関連情報はこちらへ→「長期固定型住宅ローン・フラット35Sとシミュレーション」(PAO建築設計HP)
http://www2.gol.com/users/paoarchi/flat35_teitanso/flat35.html
認定低炭素住宅の概要はこちらへ→「平成25年1月改正の省エネ基準と認定低炭素住宅について」(PAO建築設計HP)
http://www2.gol.com/users/paoarchi/flat35_teitanso/teitanso.html
上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
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