生きるエネルギーとは何から来るのか?(欲と向上心の違い) ① - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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生きるエネルギーとは何から来るのか?(欲と向上心の違い) ①

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最近の日本人の傾向を見ておりますと・・・。

生きるエネルギーを得るに必要な "向上心" というものが宙に浮いている感じがするのは私だけでしょうか? (ー ー;)

 

 

但し、ここで私が言う "向上心" というのは、世間でモテはやされる、所謂 "地位や名誉への欲" というものとは少し違います。

それはもっと高い "志" と言っても良いでしょうか。☆彡

 

 

今の時代は、多くの人が「自分の事だけ」しか考えなくなりました。

その結果、視野がとても狭くなり、想像力に欠ける人間が増えて、私利私欲な欲望を向上心と勘違いする方も増え、又他人には無関心という、とても自分勝手な人間も大変多くなりました。

 

 

そしてそういう人間が増えた今の社会を、皆様はどうご覧になりますか?

私はそこに、一つの答えがあると思うのです。(^^;

 

 

バレエを習う子供達を見ていても、私が子供の頃と全然違うと感じるのは感受性です。

今の子供は人に無関心であるが故に、特に芸事では特に大事な「人から学ぶ」という意識がとてもが希薄になっています。

そして欲しがるのは「褒めて欲しい」「認めて欲しい」という、自分の事ばかりといっても過言ではありません。

 (ー ー;)

 

 

この「自分をチヤホヤして欲しがる子供達」は、一体何から来ているのかと言えば、子供をチヤホヤと育てる大人がいるからか、本物の愛情が不足している子供が多いという事なのでしょう。

 

 

一頃「叱らず褒めて育てよ」が流行った事がありましたが、その結果「褒められないとやらない子供」や「褒められて当たり前」な子供が増え、感謝のできない我儘で無感動な子供が本当に多く育っているのも事実です。

 

 

今は、大人が子供を叱れなくなったのですね~。(`Δ´)!

実に情けない事ですが、でもこの現象は裏を返せば、大人達も自分に自信が無いという事でもあるのです。

 

 

まだ人格のできていない子供を育てるには「叱る」と「褒める」の両方が必要なのに、子供に好かれる為に、或いは嫌われない様にと気を遣う、内心自信のない親御さん達の姿を見ると、逆に「この親は、将来子供に尊敬されない親になる」というのが私には視えてしまいます。

 

 

教育に一番大事なのは「嘘の無い事」です。

子供は敏感ですから、本当はそういう大人の嘘(おべんちゃら・誤魔化し・責任転嫁)は、ちゃんと中で感じ取っているし、大人の自信の無さやいい加減さも分かっているのです。(子供を甘く見るなかれ)

 

 

ですので「叱るべき所では叱り、ちゃんとできた時に褒める」

それが本当の教育であると私は思っています。☆彡

 

 

褒められる事に慣れ過ぎた子供は、逆に「何が良くて、何がいけないか」という判断ができなくなります。

又、ちょっと注意されるだけで「叱られた」と受け取る様な思考になりますし、褒められた時の感動やありがた味、そこで学ぶ機会も損なわれて行くのです。

そういう子供に媚びる様な偏った育て方は、傲慢で忍耐力の無い、自分の事しか考えない子供を育てている事にも繋がっているのですが、今の親御さん達は大変視野が狭くなっているので、その自覚が無いのですね~。

(; ̄O ̄)!!

 

 

ですので、今の時代は「高い志」などと話しても、多分ピンと来ない親子や人間がとても多いのだと思います。

何故なら周りが皆、自分や自分の保身しか考えない人間ばかりだからで、そういう方をお見かけする事がないからなのでしょう。(何とも悲しい世の中です)

 

 

「良い成績を取る為」「良い学校に行く為」だけに塾に行かされ、闇雲に勉強を頑張らなくてはならない子供達。

では「それは何の為に?」と親御さんに聞いても、その答えを明確に答えられる親御さんが、今はどの位いらっしゃる事でしょう?

突き詰めて質問して行くと、教育とは何かも解らずに、最後は「世間がそうだから・・・」という答えしか持っておられない大人が沢山いるのです。《゚Д゚》!

 

 

その様に、根本にしっかりとしたポリシーを持たずに教育されている親御さんは、子供に説得力を持てませんから、叱っても反発されてしまいます。

叱る資格が無い人間に叱られると、人間は不快に感じるものだからです。(子供を甘く見るなかれ)

 

 

本当は子供の方が、敏感にそういうものを察知しているものなのです。

でもそういうポリシーの無い=自信のない親御さんというのは、得てして "親" という権限を振りかざして、人によっては暴力(言葉の暴力含む)で子供を抑え付けますから、そうなると子供は暗い性格になって行き、鬱病を患うか、荒れる子供になってしまうのです。

 

そうして子供の方は、どこへ向けて良いか分からない悩みと絶望感を心に抱え、引きこもってしまったり、又は「今が楽しければそれで良い」という刹那主義にもなり、それが向上心=生きるエネルギーを失わせているのです。

 

 

今の子供達が想像力に乏しく、又感受性が鈍い子が多いのは、子供達側からすれば、そんな社会や大人達からの一種の防衛本能なのかもしれません。

 

 

人間は動物とは違います。

 

その人間に生きるエネルギーを与えるものは、"向上心" というものの中にしか無いのですが、今は大人にその向上心が無く、子供達に取っては「生きるお手本」が無いのですから、社会全体が歪んでしまっている様に私は感じているのです。

 

 

ではその 「生きる活力を得る "向上心" とは何ぞや?(・□・?)」というお話しを、これから進めて参りましょう。(^^✿

 

 

 

 

 (次回に続きます)

 

 

 

 

 

 

 (何かダイナミックな雲ですね~♫)

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年