「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その40 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター
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「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その40

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第4章 DO:継続するための仕組みを作ろう・・・・継続は「仕組み」が無いと出来無いことを理解しよう
⑧店舗ミーティングで中間発表会をしよう・・・店の中の話題はいつもPDCA


「では、今月の店舗ミーティングを始めます。まず始めに、私からみなさんへのお礼です。PDCAプロジェクトを初めて2ヶ月がたちましたが、この間全スタッフの皆さんが、誰一人三日坊主にならずに、それぞれの『行動計画書』に基づいて『個人行動目標』『チーム行動目標』を実行し続けてくれました。本当に、ありがとうございます。」

今月の店舗スタッフミーティングは、N店長の感謝の言葉から始まりました。
この店では、ほんの3ヶ月前まで、店長の空回りによるスタッフのしらけたムードが、店内に蔓延し、売上の方もどんよりした成績が続いていました。しかし、PDCAを活用する「売上不振店復活プロジェクト」に参加したN店長は、PDCAを進める中で、スタッフの満足度が低い原因は、自分にあると分かり、その反省からスタッフひとりひとりの話を聴くことから始めたのです。彼は、毎日小さなことでもキチンと耳を傾け、認め、ほめ、そして感謝するという基本を続けて行きました。その結果、今では全てのスタッフが、店長が目指す店舗ビジョンを理解し、共感し、それを実現させるための「行動目標」について真剣に取り組んでくれるようになったのです。

「では、先月、みなさんが行ってくれた『行動目標』について、どれくらい取り組めたか?取り組んでみて何か変化を感じることはあるか?そして、今後はどの様にしていくのか?の3つについて報告をお願いします。」

かつてのN店長は、店舗ミーティングでは、ほぼ1時間一方的に話をしていました。しかし、今は違います。スタッフひとりひとりを認め、尊重し、彼らが意見を言いやすい雰囲気を作っています。この日の店舗ミーティングでも、スタッフが取り組んでいる「行動目標」について、彼らから報告と意見を求めながら進めると言う会議進行レベルに成長していました。

スタッフは、仲間から認められることでより意欲が高まっていく

「はい、では私から。私は、平日の朝8時半頃に、駅の東口周辺のビジネス街で、出勤中のサラリーマンやOLさん達にランチタイムの告知チラシを毎日500枚配りました。毎日配っているので、顔を覚えて下さったお客様もいて、たくさんの方がランチタイムにご来店頂いています。売上も、2ヶ月前の平均に比べて、50%増えています。これは人数にして25人の増加となります。」
チラシ配りをしたスタッフは誇らしげに胸を張って、報告しました。
すると、どこからともなくパチパチパチと拍手が湧き起こりました。かつての店舗ミーティングでは、スタッフが拍手をするなんてまったく想像も出来なかったのですが、この日は自然と拍手が湧き起こったのです。

「わお~ありがとうございます。よおおし!明日からもがんばって配るぞ~」

拍手で賞賛されたスタッフは、最高の笑顔で顔を真っ赤にしていました。
しかし、全員がうまく行くわけではありません。むしろ、うまく行かない、結果がなかなかでないスタッフもいます。

「私は・・・全然ダメです。新商品のオススメを毎日20回実施が目標なんですが・・・言ってもオーダーしてもらえないので最近は、5回くらいしかやれていません。」

このスタッフは、シフトに入る回数も週に1回から2回なので、店長の毎日のフォローからも漏れていたのです。また、どこのチームにも所属していなかったので、リーダーや仲間からのフォローがなかったことも、ずるずると「行動目標未実施」が続いてしまった原因でした。

「わかった。よ~し、今日からは私が面倒見よう。シフトも重なることが多いからね。だから私のチームに入りなよ。まあ、チームに入るとチーム行動目標も増えるから、今よりも忙しくなるけどね。どうする?」
と、スタッフのFさんが、「自分は全然ダメ・・・」と言っているスタッフに話しかけました。
「はい、是非宜しくお願い致します。私、ひとりで黙々とやるのって苦手なんです・・・誰かにお尻を叩いてもらった方が助かります。」

「行動目標」は、スタッフ自身の自覚だけでは、難しいのです。店長やリーダーのフォローも、完璧に毎日こなすのもなかなか難しいのです。だからこその、チーム内でサポートしあうのが効果的なのです。ショップPDCAでは、このことに気づかせるために、店舗ミーティングなどで発表して、お互いを刺激したり、励ましたりする機会を持つように薦めています。

さらにN店長の店が上手く行っているのは、ミーティングでの進捗発表だけでなく、日常の会話にもPDCAの話題を取り込んでいると言う工夫もあります。日常会話で、PDCAの行動目標の話題が出るようになると、最強ですよね!

ではまた明日。

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