
- 相馬 純
- 保険比較ライフィ 損害保険コンサルタント
- 保険アドバイザー
対象:損害保険・その他の保険
危険ドラッグと自動車保険
最近何かとニュースになる脱法ドラッグですが、名称がが変わったそうです。
一般の方に危険な薬という事を知ってもらいたいので、【危険ドラッグ】となりました。
なんとなく安易ではありますが・・・・
さて、本題に入ります。
危険ドラッグを使用している際に交通事故を起こしてしまったらどうなるのでしょう?
通常の自動車事故の場合には、運転者に当然判断能力があるので、ブレーキを掛けたり、避けたりを少しはするものですが、危険ドラッグを服用している人間は質の悪い覚せい剤を使用している状態と同じような状態になり、 判断能力がありません。したがってノーブレーキで避ける事もなく突っ込んで来ますので、通常の事故よりも歩行者等は危険な状態になりやすいのです。
もし、自分がこのような交通事故の被害者になってしまったら・・・・ そもそも、自動車保険は使えるの?もし使えなかったら、賠償はしてもらえるの?という心配がありますよね。
危険ドラッグを使用した交通事故の自動車保険
危険ドラッグを使用している人の事故に巻き込まれてしまったら・・・・補償はしてもらえるの?と心配になりますよね。
結果としては、被害者には保険金が支払われます。
自動車保険は大きく分けると、5つの補償をセットにして、ひとつの自動車保険として民間の保険会社が販売しています。 自動車保険の保証内容の構成は下記のようになります。
自動車保険の基本的な補償内容
1.対人賠償責任補償
2.対物賠償責任補償
3.人身傷害補償
4.搭乗者傷害補償
5.車両保険
6.対人賠償責任補償
対人賠償責任補償
対人賠償責任補償は交通事の被害者の身体的な損害(怪我や後遺障害)などに対して支払われる保険金になります。
一般的には無制限の補償に加入している方が多い補償です。 無制限の補償ならば、損害賠償がたとえ1億円になっても、2億円になっても保険金で支払われるので安心です。
対人賠償責任補償は被害者保護の観点からたとえ危険ドラッグを使用していても、保険の対象になるようです。
対物賠償責任補償
対物賠償責任補償は交通事故の被害者の財物の損害などに対して支払われる保険金になります。
これも、最近では無制限の補償に加入している方が多いようですので、問題は無いかと思います。
対物賠償責任補償も被害者保護の観点から危険度ドラッグを使用していても、保険の対象になります。
人身傷害、搭乗者傷害
人身傷害と搭乗者傷害は、自動車に乗っている方の補償になります。
運転者や相乗者という事になりますが、この場合は保険は適用されません。
運転者が危険ドラッグを使用しているとなれば、運転者には当然保険金の支払いはありません。重大な過失行為になります。
また、同乗者も運転者が危険ドラッグを使用しているのに運転をさせたということで、同罪の重大な過失となり保険金は支払われません。
車両保険
車両保険は自動車事故を起こした際の自分の車を直すための保険です。
当然ながら、危険ドラッグを使用していた場合には、保険金は支払われません。
これも自業自得というものです。 このように万が一危険ドラッグを使用している人間に事故に巻き込まれても、自動車保険に加入している場合には、なんとかなりそうです。
自動車保険の事で分からない事があったらコチラを参考にして下さい。
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