使いやすさを追求した収納は部屋のアクセントにもなる - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

横山 彰人
株式会社横山彰人建築設計事務所 
建築家

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対象:住宅設計・構造

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使いやすさを追求した収納は部屋のアクセントにもなる

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『建築家となら望みどおりの家が建つ』 建築家が明かす家づくりの極意 5-2
5-1つづき

 たとえば玄関は、とても限られたスペースでありながら、履物やカサ、ゴルフバッグや釣り道具など、不規則な大きさの物を維多に収納しなくてはならない場所です。


 いくつかの靴がつねに収納からあふれていたり、ゴルフバッグは収めきれずに出しっばなしということを避けるためにも、家族の履物はどれくらいなのか、玄関に収めたい物は何か、それらの寸法はいくつか、などを正確に把握しておかなければなりません。


 収納をつくってから何をしまうか考えるのではなく、これをしまうためにはどんな収納が必要なのか、というように考えるのです。


 また、玄関は外から来る物や人に対応する場所としての役割ももちますから、そのときに使うものを収納できるようにすると便利です。


宅配便を受け取るときのために、印鑑や筆記用具を入れておく引き出しを設けたり、入ってすぐコートをかけられるように、簡単なクロゼットを設けるなど、工夫しだいでたいへん便利な効率のよい玄関になります。建築家とともにつくる場合なら、必要な場所に必要なだけの収納がつくれるので、むだなスペースを生み出すこともありません。


 写真(右)は、階段の側面に飾り棚兼収納棚をつくったものです。
ポートレートなどの記念の品はもちろん、CDなどの繁雑になりやすいものも、見せながらすっきり収められるようになっています。


階段の側面というと、ただ階段の下が空洞になっていて、扉がついているだけのものがありますが、だいたいが取り出しにくく、何が置いてあるのかわからないという状態で使用されていることが多いのです。

階段はリビングにあるので、部屋のちょっとしたアクセントにもなるでしょう。

このようなアイディアが、じつは「その家庭ならでは」という特徴にもなるのではないでしょうか。


物があふれない、すっきりとした暮らしに必要なのは、ただ大きいだけの収納ではなく、どこに何を、どれだけ入れるのか、目的がはっきりと決まった収納スペースといえるでしょう。




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