まずは下の写真の男性をご覧下さい。(素敵な青年貴族ですね~♫)
ポーランドの姫マリア と 青年貴族ワズラフ の パ・ド・ドゥ(二人の踊り)
マリア・・・・・・・大園エリカ ワズラフ・・・・・・VALENTIN BARTES (ルーマニア出身のソリストダンサー)
そして又、下の写真の男性に注目して下さい!
タタール軍隊長 ヌラリ・・・・・VALENTIN BARTES
・・・・・お気づきになりましたか~?
そう!ナ・ン・ト、この男性は同一人物なのです !! 《゚Д゚》!!!
この様に全く違う役柄を、演技力やメーキャップでもって見事に演じ分けたりするのは、観客に取っても、又演じるダンサーに取っても 大変に魅力的でワクワクするものです! (^^♪
一人のダンサーが対照的な二つの役を演じ分けるので有名なバレエ作品には、皆様良くご存知の「白鳥の湖」がありますね?
そこではプリマバレリーナが白鳥オデットと黒鳥オディールを演じ分けるのが有名で、それが作品の一番の見所、醍醐味になっています。
この「バフチサライの泉」は、1934年にロシアで初演された全4幕から成る、とてもドラマティックな音楽と物語の作品です。
日本ではバレエ通ならば良くご存知ですが、一般にはあまり知られていない作品の一つでしょう。(いつか機会がございましたら、ここのコラムでご紹介させて頂こうかなと思っております)
ちなみにこの「バフチサライの泉」でワズラフとヌラリを、一回の公演で演じ分けたのは多分彼(VALENTIN BARTES)くらいでしょう。(笑)
演技上手な彼(本人)の たっての希望で実現した演出で、これはちょっと珍しいバージョンでした。
(次回へ続きます)
このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年