- 高安 重一
- 有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
だけどカーポートは、住宅よりも重要視されていない。
カーポートの大きさはリビングくらいあります。これが後回しに設計されると、住宅との良い関係はできないと思っています。
たとえば車が必要な地域では、車から雨にぬれずに家に入りたいし、車が停まっていないカーポートの使い道の無い寂しさも避けたい。
写真の住宅は茨城県にあり、地理的に車は必須です。ここでは車庫もリビングも同時に考えた結果、カーポートが家に組み込まれてしまいました。
夕景の外観写真の右下が、カーポートの入り口兼住宅の入り口です。内観の写真はカーポートに入った所ですが、車が無い時の写真です。車庫の感じを薄めているので、子供は屋根付きの遊び場として楽しんで使っていますし、玄関アプローチを広く感じさせる効果もあります。
さらにこの住宅は、カーポートと奥の書斎をガラスで仕切っています。施主様が車好きということもありそうしましたが、室内とカーポートの壁の仕上げや照明器具を連続させたことで、一体的に感じられると思います。
他にもカーポートにはいろいろ考えていることがあるので、また続きを書きます。