" 傷つく " という感覚 ③ - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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" 傷つく " という感覚 ③

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前回では「生きる事は、愛をエネルギーにするか、恐れをエネルギーにするかのどちらかしかない」という事と共に、脈々と受け継がれている " 家系のカルマ " というお話しをさせて頂きました。 _(_^_)_

 

ご自分が子供の時に受けた心の傷が、現在のご自分の行動や反応(物事の受け取り方の癖=思い癖)として、傷つくという感覚を生んでしまっているという事をご理解頂けましたでしょうか?

その最初に傷ついたと感じたものは、ご自分の家族から受けたものが根っこでした。

そして誰もが親を持つ存在である(=ご自分だけを責める必要のない事)という事もお伝え致しました。

 

 

つまり、もし今ご自身が傷つく何かを体験されているとしたら、それはご自分の中に蓋をしていて解決されていない過去の傷の痛みを、ご自分で蒸し返して感じていらっしゃるという事なのですね。

その根本が解決されない限り、何度も何度も人生で同じ痛みを体験させられるパターンが自分に繰り返されてしまうのです。

何故ならそれは、ご自分がこの人生の中で解決しなければならない人生の宿題だからです。

しなければならない宿題は、終えるまで何度も何度も自分の人生に同じ課題として現われて参りますから、早く解決された方が本当はご自分が楽になるのです。

 

 

そして解決の為に知って置かなければならない事があります。

 

それはご自分の人生の宿題は、他人では解決できないという事です。(そこは例え血の繋がった親子であってもです。親子でも別の人間、人格であるからです)

各自自立して、ご自分の課題はご自身で解決しなければならないのですね。

家系のカルマだから家族の誰かがすれば良いとか、家族の誰かに頼る(誰かがやってくれる)という依存心を人は持ってしまうのですが、それでは駄目だという事です。

  

 

又これを更に深く理解して行くに当たり、もう一つ理解して頂きたい事がございます。

 

それは過去にご自分で蓋をしてしまった心の傷というものは、普段ご自分ではなかなか自覚しづらいものであるという事です。

それだけご自身が大変ショックを感じて悲し過ぎた故の事だという事を、認識されて頂きたいのですね。

あまりに痛かった為に、ご自分はもう二度とそういう思いを味わいたくないと、ご自身の心に蓋をしてしまったという事なのです。

 

 

 

ではご自分でご自分を傷つけている原因が分かった所で、その解決方法をこれから考えて参りましょう。

 

 

人はご自分が傷ついていらっしゃる時はご自分の心の痛みで精一杯なので、相手の立場になってみるという事をつい忘れてしまいます。

でも相手の立場や環境や生い立ちなどを見てあげれば、その人も同じ様に心の傷を持った一人であるという事に気付けます。

つまり根本は誰も相手を傷つけようとは思っている訳ではなく、ご自分を守ろうと必死なだけなのですね。

 

 

では人は一体何からご自分を守ろうとするのか?

それは昔、自分を傷つけたと思う体験を二度としたくないという防衛本能、つまり " 恐れ " からなのです。

 

 

では恐れとはどういうものがあるのでしょうか?

それは「私は人から愛されていないのではないかという不安」や「本当の自分を表現しようとした時に相手から拒否や否定をされた時の自分の怒りや悲しみ」などです。

そういう恐れ=防衛本能が行動の根になる時は、その不安から相手をコントロールしたいというものを根底に持つ様になってしまうのです。

 

 

もし理解が難しかったら、今の北朝鮮や世界のあり方をイメージされてご自身をご覧になれば解り易いかもしれません。

攻められる=国を奪われる(の恐怖心から相手の国をコントロール下に置こうとする)という防衛本能が武器や戦争を生み出していますね?

政治では必ず "物欲主義" や "軍事産業" というものが絡んで来ますが、そういうものを生み出す根底にあるものは、その "恐れ" というエネルギーなのです。

 

それが個人で起きた場合も同じなのですね。

心が不安定な人ほど物欲(お金や自分を満たしてくれると思う何か)に走ったり執着して安心感を得ようと致しますし、

又、心の傷を刺激する様な何かに触れると(人が自分を責める様に感じると)、心の刃でもって人に対して暴言を吐いたり、ヒステリックに怒鳴ったり、時に暴力でもってご自分をご自分の傷から守ろうと致します。(それが内に向かう人は自分を責めて落ち込みや鬱になります)

 

そういう方の心は絶えず不安定で、不安から何事にも疑心暗鬼で心が暗くなっているのですが、ご本人はそうしてご自分の言動が "恐れ" からのエネルギーだとは思っていないのです。

 

 

ご自分では気付かない。そこに大きな課題が観えて来ますね? 

 (長くなりますので、次回に続きます)

 

 

(写真に写されて見る事のできる太陽の顔も、又美しいものですね~。♫)

 

 

 

 

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(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年