国産材の集成材にも目を向けよう! - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

野平 史彦
株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
千葉県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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閲覧数順 2017年11月24日更新

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国産材の集成材にも目を向けよう!

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これからの家づくりの視点 地産地消を考える
 私達の家づくりの方針として「できるだけ石油化学建材を使わない家づくりをしよう」と言っておりますので、この「できるだけ」という言い方は、逆に言えば、自然素材だけでは今は家が建てられないということなのか?というご質問を受けた事があります。
 確かにそういった意味もあるのですが、この「できるだけ」という言葉には,実は深い意味があるのです。

 まず、私達は輸入材の使用を減らし、国産材、それも地元の木で家を建てようと考えています
それは勿論、荒廃し続ける日本の森林を復活させようという意図があってのことですが、実は、1本の柱を作るのに約その4本分の端材が利用されずに捨てられているのです。
私達はこれをいかに有効に利用するか、ということも同時に考えなければ、本当の意味で健全な森林を取り戻す事はできないのです。
そのためには無垢の木だけに固執せずに、国産材による集成材、合板・ボード類の積極的な利用を考える必要があります。

 集成材や合板類は石油化学から生まれた接着剤を使って作られていますから、本来ならその使用を避けたい材料であると言えます。これが輸入材によって作られているものなら、やはりその使用は避けたいと思います。
 石油化学工業の発展により石油の消費量が急激に伸び、それが現在、地球温暖化問題の大きな要因のひとつと考えられていますが、元々、原油の中には燃料として利用できない様々な余分な成分が含まれており、石油精製の過程でそれが取り除かれるのですが、昔はこれをただ焼却処分していました。

 しかし、石油化学はこうした成分をとことん利用するまでに発展して来ましたので、石油を燃料として私達が使っている限り、こうした副産物も有効に利用しなければならないのです。

 今は集成材や合板類に使われる接着剤の殆どは私達の健康に配慮したものになって来ています。自然を守るために必要となる石油化学建材があるなら、私達はそれを積極的に使用したいと考えています。それが「できるだけ」ということです。

 エコを考えて「マイ箸」を持ち歩いている人がいますが、それよりも「国産の割り箸」を積極的に使おう、という活動の方がより有意義なことだと私は思うのですが?