50歳からは人生を楽しむ家づくり  2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

小林 裕美子
ストゥーディオ ステラ 一級建築士事務所 
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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50歳からは人生を楽しむ家づくり  2

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 家のコンセプトを明確にしましょう

あなたの夢は何ですか?
あなたの大好きなものは何ですか?
例えば温泉めぐり、旅行、登山、テニス、ダンス、読書、ネット、DVD、料理、菜園、物作り、パーティー、コレクション、犬や猫・・・・色々有ると思います。
先ずはあなたの好きなものの優先順位を決めてください。そして、その中の1番か2~3番までのものを楽しむためのスペース作りを家のコンセプトに決めるのが良いと思います。

例えば温泉の好きな方は素敵な広々としたお風呂、ダンスやネット、DVDの好きな
方はそれができるスタジオやオーディオルーム、物作りが好きならワークルーム、
書斎やゲストルームは何かの部屋と兼用も良いでしょう。料理好きのための道具類
の揃ったキッチンや、菜園のある庭か広いテラス、お茶室などなど・・・この際自分が
この先の人生を楽しむ為に重要だと思われるスペースを確保した家を作りましょう。
先ず、家のコンセプト=家作りの明確な目標、を決める事が肝心です。




凄く広い家でなければそんなものは作れない、新築でなければ作れない・・・・と言う
のは間違いです。夢の家を新築できればそれに越した事はありません。
しかしたとえ古くても小さな家でも、色々工夫して自分なりの人生の目標を達成する
様に、リニューアルで家の中のスペース作ることも出来るのです。
そのためのスペースは、今まで子供達に提供していた場所や、不要なものを
溜め込んで無駄に使っていた場所、多少不便になるかもしれないけれど割愛できる
スペースを見つけ出し、それを無くして作り出すのです。
一応何でも揃っている家は、別の見方では何のコンセプトも無い家なのです。
今までずっとそういう機能重視の家に住んできた訳ですから、50歳過ぎたらもう
そういう家は卒業して、少しは犠牲も払いつつ、「これからの豊かさ」をテーマにした
人生を大切にする家にしませんか。

コンセプトが明確になればなるほど、それを伝えられた建築家は素晴らしい仕事を
するものです。何が良いのか何が欲しいのかきちんと伝えないと、設計する方は
後でクレームが出ない様に用心して、「良い仕事を・・・・!」と言う気持ちより、
「文句の出ない仕事を!」と言う守りに入ってしまうものなのです。建築家や
ハウスメーカーに同じ資金で良い仕事をさせる極意は、施主の明確なコンセプトと
人生に対する熱意なのだと言う事を知ってください。



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