■ 家のコンセプトを明確にしましょう
あなたの夢は何ですか? あなたの大好きなものは何ですか? 例えば温泉めぐり、旅行、登山、テニス、ダンス、読書、ネット、DVD、料理、菜園、物作り、パーティー、コレクション、犬や猫・・・・色々有ると思います。 先ずはあなたの好きなものの優先順位を決めてください。そして、その中の1番か2~3番までのものを楽しむためのスペース作りを家のコンセプトに決めるのが良いと思います。
例えば温泉の好きな方は素敵な広々としたお風呂、ダンスやネット、DVDの好きな 方はそれができるスタジオやオーディオルーム、物作りが好きならワークルーム、 書斎やゲストルームは何かの部屋と兼用も良いでしょう。料理好きのための道具類 の揃ったキッチンや、菜園のある庭か広いテラス、お茶室などなど・・・この際自分が この先の人生を楽しむ為に重要だと思われるスペースを確保した家を作りましょう。 先ず、家のコンセプト=家作りの明確な目標、を決める事が肝心です。
凄く広い家でなければそんなものは作れない、新築でなければ作れない・・・・と言う のは間違いです。夢の家を新築できればそれに越した事はありません。 しかしたとえ古くても小さな家でも、色々工夫して自分なりの人生の目標を達成する 様に、リニューアルで家の中のスペース作ることも出来るのです。 そのためのスペースは、今まで子供達に提供していた場所や、不要なものを 溜め込んで無駄に使っていた場所、多少不便になるかもしれないけれど割愛できる スペースを見つけ出し、それを無くして作り出すのです。 一応何でも揃っている家は、別の見方では何のコンセプトも無い家なのです。 今までずっとそういう機能重視の家に住んできた訳ですから、50歳過ぎたらもう そういう家は卒業して、少しは犠牲も払いつつ、「これからの豊かさ」をテーマにした 人生を大切にする家にしませんか。
コンセプトが明確になればなるほど、それを伝えられた建築家は素晴らしい仕事を するものです。何が良いのか何が欲しいのかきちんと伝えないと、設計する方は 後でクレームが出ない様に用心して、「良い仕事を・・・・!」と言う気持ちより、 「文句の出ない仕事を!」と言う守りに入ってしまうものなのです。建築家や ハウスメーカーに同じ資金で良い仕事をさせる極意は、施主の明確なコンセプトと 人生に対する熱意なのだと言う事を知ってください。
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