- 前田 紳詞
- 代表取締役
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
投資信託で国際分散投資を実現
投資信託が開発されて、誰でもが1万円ぐらいから世界中のいろんな国に投資をする国際分散投資が可能となりました。
各国に投資をする際に、多くの人が注目しているのが、その国の経済状態や実質GDP(国民総生産)、成長性です。
こういったことを知っておくことも大切ですが、そこに暮らす人々の根底に流れる文化や歴史、考え方を知っておくことも大切です。
P・F・ドラッカーという"経営”や”マネジメント”の分野では世界的に有名な方がいます。別名”マネジメントの父”とも呼ばれています。ちなみに私自身はドラッカー学会の一員です。
すでに起こった未来
ドラッカーのもう1つの顔として”社会生態学者”というのがあります。
これまで起きてきた事象から未来の社会を読み解くことを研究します。
これまでにも、
★知識社会の到来
★年金基金が世界の資金運用の世界で中心的存在になる
★インターネットが世界を変える
ことなど誰よりも早く予見し、5年から10年後には現実になってきました。
この関連の著書としてはダイヤモンド社出版断絶の時代やネクスト・ソサエティがあります。
日本の成長を1950年代にすでに予見
日本についても1950年代にその成長と世界経済において大国になることを予見していました。
その根拠になったのは、日本の”技術力”や”経済力”ではなく、日本社会が持つ”絵画や建築物とかの文化”や”歴史”でした。
(これについては同じ出版社のすでに起こった未来に書かれています。)
経団連などが主催するセミナーで講師として日本に来日するたびに、京都の国立博物館とかに寄られて日本文化や歴史について学ばれていたようです。
ドラッカーは日本の芸術から日本社会の持つ”柔軟性”や規律”、”特殊性”を学ばれました。また明治の素晴らしい偉人の業績から日本人の優れた起業家能力を見抜きました。
それらが日本の近代社会の成立と経済活動発展の根底にあると考えたのです。
人が作る経済・社会
日本人自身が自分の国の文化や歴史を良く知りません。
海外の米国や欧州、新興国の文化や歴史もよく分かりません。
世の中を作っているのは、あくまで”人”です。だからそこに暮らす人々の文化や歴史を知ることが、投資の上でも大切なポイントです。
せっかくの夏休み、投資を検討している国の文化や歴史を学んでみてはいかがでしょうか?