- 山中 伸枝
- ワイズライフFPコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
みのさんのお話は、ほぼ100%資産運用とは関係ないお話で私も含めおばさま方の笑いを誘っていましたが、そこで銀行担当者の方が紹介したキャンペーン商品「資産セットプラン」が気になったのでご紹介します。
このプランは、定期預金と投資信託または外貨預金を組み合わせることによって、定期預金の金利をサービスしようという商品です。三井住友銀行がやっている「資産作りセット」と仕組みは同じです。
都銀の方が皆さんに馴染みがあると思うので、三井住友銀行の例でお話します。まず必要資金は最低50万円。それを50%定期に50%で投資信託(または外貨)を購入します。
定期預金は3ヶ月もの4%の金利がつきます。(2006年12月4日現在)
さて、25万円を3ヶ月もの定期に預けるとどうなるでしょう?
3ヵ月後の受取利息は、25万円x4%÷12ヶ月x3ヶ月で計算します。約2500円ここから20%の税金が差し引かれるので受取は2000円となります。
問題は組み合わせをする商品です。例えば日本株に投資する三井住友225オープンを選ぶとします。選んだとたん、申込手料1.05%が差し引かれます。つまり25万円の投資額に対し2625円た手数料です。この段階で定期預金の受取利息より手数料の方が多くなります。プラス信託報酬手数料もかかりますし投資信託によっては手数料も異なります。
定期預金は3ヶ月の金利上乗せが終ると通常の金利にもどりますからこのセット商品は投資信託の基準価格が大きくならなければなかなか殖えない可能性があります。やっぱり細かいところもチェックしないといけませんね。