会社はよく「箱」に例えられるけど・・・ - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

恵良 健太郎
恵良税理士事務所 所長
東京都
税理士・公認会計士
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会社はよく「箱」に例えられるけど・・・

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株式会社を設立するときには、必ずその会社の事業目的を
定めないといけません。
会社設立を具体化する段階であれば、たいていはどのような
業種になるのかは決まっているかと思います。
同業他社がどのように定めているのかを参考にして
決めるのも良い方法です。

では、なぜ会社は設立時に必ず事業目的を定めないといけないかというと、
会社は人(=自然人)とは違って、
法律によってつくられた存在(=法人)なので、
その人と似た存在が勝手気ままに行動することによって
社会が混乱することがないように、
その存在意義をあらかじめ明確にしておこうという理由からなのです。

ということで、私たち人は特に何を目的として生きていても
いいわけですが、会社はその目的以外の行動をすることは原則できません。
また、会社は営利目的でない事業目的を定めることが原則できませんので、
たとえば会社が誰かと結婚することも当然できないことになります。
このようなことから、会社は人とはまったく違う存在なので、
よく無味乾燥な「箱」に例えられたりしてます。

では実際に会社を作ってみるとどうかということですが、
これは「箱」どころか自分の子供のような存在だということに
気づかされます。
元手をだして仕入・経費支出して色々な習い事をさせ、
時には業績不振という反抗期もあるかと思いますが、
ちゃんと大事に手塩にかけて育てていくと、
大きな利益が生み出していくという形で立派に成長してくれます。

そんなわが子の成長がうまく行っているか、
体の健康状態はどうかというのを教えてくれるのが、
「決算書」というものになります。
この「決算書」は、さながら会社の通信簿や健康診断書のようなものです。

この起業のコトねっとを読んでいただいているあなたは、
これから会社を作ろう、
もしくは作りたいなと思っている方が多いかと思いますので、
もし会社を実際に作ったらわが子のように大事に育て、
その成長状況や健康状態がどうなっているかというのを
「決算書」でしっかり確認して、
会社運営を行っていただきたいと思います。

このブログは起業しようという方に対して有用な会計・税務に関する
情報を扱っていきますので、
「決算書」についてもまた後日投稿していこうと思います。

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