- 釜口 博
- BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
今回のコラムは社会保険料削減の方法です。
物価が知らないうちにどんどんあがり、知らないうちに財布からお金がなくなって
しまう最近、なにか抜本的な節約方法はないかということで、年収が750万円以上の
の方には是非知っていただきたい方法がありますのでご紹介します。
年収がおおむね750万円を超える人は、もし可能であれば、月給とボーナス併用
の賃金を年俸制にしてもらえるように会社に願い出て下さい。
そうすれば、社会保険料負担が少なくてすみます。
なぜかというと、健康保険と厚生年金の保険料は、標準報酬月額と標準賞与額
に上限金額が設けられているからです。
健康保険…標準報酬月額上限は121万円、標準賞与額上限は540万円
厚生年金…標準報酬月額上限は62万円、標準賞与額上限は150万円
例えば、年収が900万円(月給50万円+ボーナス300万円)の方が年俸制に
した場合で比較しますと、
●月給50万円+ボーナス合計300万円=900万円
健康保険:(50万円×12×0.082)+(300万円×0.082)=738,000円
厚生年金:(50万円×12×0.14996)+(300万円×0.14996)=1,349,640円
合計で2,087,640円 負担は半分なので1,043,820円
●年俸制900万円
健康保険:900万円×0.082=738,000円
厚生年金:62万円×12×0.14996=1,115,700円
合計で1,853,700円 負担は半分なので926,850円
年俸制で報酬を受取れば、年間で116,970円もお得になります。
もし年収が1500万円を超える方は、年俸制にすることによって更に得に
なります。
なぜならば、健康保険の上限が月額121万円(121万円×12ヶ月≠1500万円)
ですので、健康保険の上限枠も超えてしまうからです。
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