- 渡邊 浩滋
- 税理士・司法書士 渡邊浩滋総合事務所 税理士 ファイナンシャルプランナー
- 東京都
- 税理士
固定資産税の本の原稿が(とりあえず)書き終わったので、
スッキリした気分でゴールデンウィークが迎えられそうです
固定資産税の増税の続きです。
地域によっては、すでに今年の納税通知書が送られてきていると思います。
恐らく今回の納付書に記載ある、土地の納税額は上がっていると思います。
これは土地の地価が上がっているからではありません。
(そもそも評価替えは、3年に1回で、次は平成27年です)
平成24年の税制改正で固定資産税の増税が決まっていたからです。
固定資産税には、負担調整措置というものがあります。
平成6年の評価替えのときに、固定資産税の評価を公示価格の7割になるように決めたのですが、それまでは、固定資産税評価額は、公示価格の2割くらいでした。
評価が一気に4倍近くになったため、固定資産税も4倍になるところですが、一気に上げると税負担が
重くなるため、徐々に(毎年5%程度)上げて行くようにしました。
これを負担調整措置と言います。
ですので、土地の地下が下がっていても、公示価格の7割の水準までは、固定資産税は上がり続ける
という状態になっていたのです。
とはいっても、公示価格の7割の水準は税負担も大変なので、
住宅地については、7割水準を100としたら、80を上限に、
それ以上税金が上がらないようにされていました。
それが、平成24年の改正で、80の上限を撤廃し、
100の水準になるまで上げ続けますということになったのです
(平成24年、平成25年は90を上限)。
固定資産税の仕組み自体が複雑になっているせいか、あまり話題にもなりませんでした。
しかし、現実には、固定資産税が上がるということが起きているわけです。
固定資産税がよくわからない仕組みになっていることを利用して、
隠れ増税として利用されているように思えてしまいます
特に大家さんにとっては、直接影響あるところなどで、
もっと固定資産税について知ってもらいたいと思います。
(本が出版されたら是非ご購入ください)
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