- 松山真己
- 心の健康と美の研究所Calix 代表カウンセラー
- 東京都
- 臨床心理カウンセラー/パーソナルコーチ
対象:コーチング
「時は金なり(Time is money)」という言葉があります。
時間は貴重なものだから無駄にしてはいけない。
金銭とおなじように大切なものである。
という意味で、多くの人が聞いたことのある
ことわざの一つだと思いますが・・・
このことわざに、20代前半までの私は、なんとなく
引っ掛かりを感じて、ピンときませんでした。
時間が大切なのはわかるけれど、自分の時間は自分のものだし
金銭がたとえになるほど大切だとも思わない。
そう思っていたからです。
なんと独善的なことでしょうか!?
今思えば、恥ずかしくなりますが・・・
きっと「金」という表現が気に入らなかったんだと思います。
「時は命なり」といってくれれば、すんなり受け入れられたかも(?)
これは以前に学び、目からうろこだったのですが
時間にルーズな人は他人を殺しているのと同じだということです。
人間の生命というのは有限であり、
その時間は其々に決まっているのです。
例えば、待たせている相手がいて遅刻をするということは、
その人(待たせている相手)の生きている時間の一部を
自分が奪うということになるわけです。
その相手の生命の所有時間がどれくらいかは分からないけれど
自分の都合で他人の有限である生命の時間を
無駄に奪ったり使ったりしていいわけがない、、、
時間を相手の許可を得ず勝手に延長してしまうことも同じです。
次の予定が相手にあるかもしれないし、
その人が誰かを待たせているかもしれない。
その待たせている相手を待っている人だっているかもしれない。
そうなると・・・
自分本位に何人の生命の時間を奪うことになるのだろうか。
とても怖いと思いました。そんな責任は負えない、とも・・・
それ以来、時間にルーズな人を見ると
私は「人殺しに鈍感な人」だと思ってしまいます。
もちろん、止むを得ず遅刻をしてしまうこともあるけれど・・・
そんなときはいつも「時間を増やす方法」を思いだして
その応用を試みるのです。
まあ、何かに参加するといった場合では、遅刻をしても
自分のマイナスにしかならないのでさほど気にならないのですけど・・・
これは自分がいてもいなくても、その場に影響がなく
進行するというシチュエーションの場合ですが。。。
・・・人とは勝手なもので、自分が受けるもの(こと)には
すごく敏感に反応するくせに、自分が人にしていることには
そうとう鈍感だったりするんですよね。
感じ考えたことから学べることはたくさんありそうです。
ただ、恋人とか家族とか・・・甘えが正当化できる関係性の中では
どんな理論も無力のような気がします。
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