
「おはようございます!」
「・・・・・・」
店舗スタッフの間にもこんな「無視をする」と言った「いじめ」が存在することがあります。
特に、新人が入店したときは、店長は周りのスタッフがどの様に新人に接しているかを、しっかりと観察することが必要です。その一番のポイントが「挨拶」や「返事」なのです。
どんな店でも、その日の勤務開始時には誰もが、「おはようございます」「宜しくお願い致します」と挨拶をします。また、仕事中には、スタッフ同士で指示や報告、要請などの連携が必要になりますがその際には、「返事」をします。しかし、「いじめている」スタッフは、「じめられている」スタッフに対して「挨拶」や「返事」をしないのです。
ガミガミ怒られていたり、皮肉を言われていたりすると、周りの人が気づきます。しかし、この「無視」によるいじめは、いじめられている本人以外は、気がつかないことがあるのです。なぜかというと、こういういじめ方をするスタッフは、他のスタッフや店長には、至って普通に接すからです。特に店長には、かなり親しげに接してくるので、店長はそのスタッフのことを「明るい良いスタッフ」と思ってしまうのです。
あるアパレルショップでもこのようなことがありました。いじめているのはその店のベテランのパートスタッフ。いじめられているのは、新人の大学生アルバイト。この新人は、愛想が良く可愛らしいのですぐに人気者になりました。店長は男性。彼は、3店舗を担当しているので、常時この店にいるわけではありません。また、この大学生アルバイトも自分から店長に相談が出来るような性格ではなかったのです。その為、彼は、この「いじめ問題」に、すぐには気がつかなかったのです。
そんな店長に、そのことを気づかせてくれたのは、向かいの店舗の店長でした。この店長は、彼がまだ新人の頃からずっとこの向かいの店にいる大ベテランです。その為、ライバル店の様子は長年じっくりと見ていたのでした。
「あの新人のバイトの子。Bさんにいじめられているよ。話聴いてあげたほうが良いよ。」
「え?そうなんですか?Bさんは、いつも愛想がよくって良く働いてくれるので、全然そんなことがあるなんて思わなかったなあ・・・」
しかし、彼は、この向かいの店長の観察力と指導力には一目置いていましたので、すぐに、そのふたりのスタッフと、それぞれ面談をしたのです。
大学生バイトから聴いた話は、まさしく「無視のいじめ」。それを元に、ベテランのBさんと話をした店長は、このスタッフとのコミュニケーション量が不足していたことでの、さみしさがこのような「いじめ」に繋がったんではないかなと考えました。もちろん、いじめているBさんに大きな問題があるのは事実です。自分が充分にかまってもらえなかったことで、人気者の新人バイトに嫉妬していたのでしょう。基本的に「子供」なのです。
ただ、問題の原因をそのスタッフにだけ置いてしまうと、そのスタッフに辞めてもらうしか解決方法がなくなります。店長は、辞めさせることでは無く、Bさんに大人になってもらえるような方法を模索したようです。
その後、問題のBさんは、店長とのコミュニケーション量が増えた効果があったのか、「無視」については、今は影を潜めています。今回の問題は、まだ完全には解決していないのかも知れませんが、いずれにしても、店長が、発生したスタッフの問題について、逃げずに前向きに対処したことで、事態は改善と解決に向かっているようです。
さて、あなたの店にはこのような問題はありませんか?
あなたには、あなたの見えない所で発生している問題に気がつくセンサーがありますか?
もしも、なければ、早速そのセンサーを備え付けましょう。そして、もしそのセンサーが問題を感知したら、すぐに対応するようにしましょう。もちろん、センサーが感知するような問題が起きないように、日頃からスタッフとのコミュニケーションは、しっかり取っておくことが重要ですけどね。
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