なぜ、中小企業ビジネスはソーシャルメディアと相性がいいのか? 第2回 - 企業ブランド戦略 - 専門家プロファイル

清水 圭一
日本クラウドコンピューティング株式会社 
東京都
IT経営コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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なぜ、中小企業ビジネスはソーシャルメディアと相性がいいのか? 第2回

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中小企業のソーシャルメディア活用 中小企業のtwitter(ツイッター)活用

第2回「FacebookとTwitterの特性の違い」 (税経通信 寄稿掲載記事)

 

 今回は2大ソーシャルメディアのFacebookとTwitterの特性の違いについて解説して行きたいと思います。

 

 Facebookは、基本的には実名登録になっていますので、利用者もソーシャルメディア上の発言内容に関しては、非常に慎重かつ大人な発言が多いことが特徴です。それを読むのは、実際に現実世界で会ったことがある友人や仕事関係の人たちですので、発言内容も無難なものになる傾向があります。また、様々な情報を友達に共有(シェア)する場合も、そのシェアする内容に対して、他人からの印象や評価を気にする傾向があります。つまり、Facebook上では、私たちの現実世界と近いコミュニケーション活動が行われていると言えます。Facebookは、自分が知っている友達のみに情報が伝播されるクローズな世界であり、その情報の信憑性が高く、また、節度をわきまえた大人のコミュニケーションが出来るのです。

 

 一方、Twitterは、仮名や偽名でも登録が出来てしまうため、利用者側も発言には、あまり気を使っていないケースもありますし、情報を共有(リツィート)する場合も、その情報の信憑性については、あまり考慮されていない場合が多く見受けられます。しかしながら、2011年3月11日に発生した東日本大震災の時に、Twitterにより被害状況や公共交通機関の運行情報など、多くの有益な情報が、Twitterの利用者から利用者へ瞬く間に拡がり、その情報伝播力は凄まじいものがありました。Twitterは、誰でも気軽に参加することが出来、情報も見知らぬ人から見知らぬ人へと、リツィートにより、情報が伝播して行くのです。つまり、誰でも参加することが出来、情報も制約無く拡がるオープンな正解であると言えますが、仮名や偽名の利用者も多い為、無責任な発言や投稿内容も多く、Facebookに比べて誹謗中傷も発生しやすいという欠点もあります。

 

 その中間にあたるのが、Facebookページになります。これは、企業、団体などがFacebook上で、情報発信をしたり、そのページに集う人たちと、コミュニケーションや情報交換を行う会員制ホームページの様なものです。例えば、企業がFacebookページを開設し、そこで情報発信を行えば、誰でもその情報を見ることが出来るだけでなく、Facebookアカウントを持つ利用者が、そのページの”いいね”ボタンを押すことにより、その利用者のタイムラインにそのFacebookページの情報が更新されると表示されたり、また、そのFacebookページ上で、その企業やそのFacebookページに集う他の利用者とコミュニケーションを取ることが出来るのです。また、そのFacebookページに利用者が”いいね”を押すと、その利用者の友達にも、その利用者がどのFacebookページに”いいね”を押したかが通知されます。つまり、Facebookページは、誰でも情報を見ることが出来ることと、知っている友人が”いいね”と言っている信頼度の高いFacebookページであることが利用者の友人に伝わるという利点と、コミュニケーションと取ったり、投稿したりする場合は、自分の実名などの個人情報を明かした上での、節度ある大人の交流が出来るメリットがあります。

 

 これらの3つを中小企業の経営に活かすという観点で考えると、Twitterは、まだ、出会っていない見込み客や付き合いの薄い既存顧客に簡単でタイムリーな情報提供を行ったり、反応や返信をお互いに期待しない緩く繋がる関係を作るツールと言えます。また、Facebookは、個人的にも親しい取引先の方や自分の会社の従業員、同僚などと、近況や趣味などのプライペート、時には会社や仕事などのビジネス的なことを含めて、人間的な交流をしていくツール、そして、Facebookページは、ビジネス的なことを中心に、お客様や取引先などと密接に繋がり、コミュニケーションをしていくツールと言えます。

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