- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
京都「ダリK」のチョコレート作りキットを使って、チョコレートを作ってみました。
ダリK
京都府京都市中京区今新在家西町22
http://www.dari-k.com
自分の手でチョコレートが作れるなんて信じられない思いです。
カカオ豆をまず洗います。
きれいになるまでにちょっと時間がかかります。
フライパンでころころと炒ること10分ちょっと
ふわっと、チョコのあの香りがしてきます! おおお、チョコレートだ!
だんだんとぱちぱちはじける音がしてきます。
ばりっと折れる固さになったら、皮を剥きます。
まさしく、豆!
洗練された食べ物であるチョコレートですが、やはり紛れもなく農産物であることを実感します。
砕きます。
ほんとはすり鉢とすりこぎを使うようですが、ないので、フードプロセッサーに。
回します。ひたすら回します。濃厚な香りがぶわんぶわんと漂ってきます。
少しペースト状になりはじめ
湯煎にかけて温めると、どろん、ぴかんとしてきます。ちょっと嘗めてみると・・濃い!!
砂糖を加えて、さらに回して、回して、回して(体感では30分くらい。途中、違う仕事をしながら、何度もやりました。たぶんほんとの時間は半分くらい!?)、とろんとしてきたら付属の型に流します。
冷蔵庫で冷やし固めると・・・
ぽろんと飛び出てきたチョコはぴかぴか! すごい!
感動的です。テンパリングで許される温度のブレは±1℃とかなんとか、ものすごく神経質なのに、こんなに粗い作業で、こんな艶が出るなんて! もう意味が不明なくらいに、不可解な気持ちです。
食べてみると・・
とにかく濃い! ものすごく濃厚にカカオの香りがぶんぶんとしてきます。
計算すると73%カカオ分のチョコになりましたが、体感では85%といったところ。
(午前中に食べるのは、ちょっと厳しい感じ)
食感は、うちのフードプロセッサーではあまり粒子が細かくならないので、ちょっとざっくりしています。
感動的な体験でした。
本当は今月のお菓子連続講座でやるつもりだったのに、今はカカオ豆が在庫切れらしく、来月以降に回すことになってしまいました。楽しみにしていてくださったみなさま、ごめんなさい。私一人で先に楽しんでしまいました。
ところでうちの教室には「スイーツ王子」がいます。生徒さんの小学校1年生の坊ちゃんです。
生まれたときからヴァローナのチョコで育ち、フランボワーズはもちろんのこと、カシスのケーキさえも、「おいしい!」と平然と言ってのけるのです。(私など、フランボワーズが本当においしいと思えるようになったのは、渡仏後半年してから。カシスなんてまあまあ近い過去です)
大人、かつかなり苦いチョコ好きの私でさえ相当に濃いと思うチョコを、彼が食べられるのかどうか、どう感じるのか、とても知りたく思っています。
(そこで、来月の講座の終わりに来てね、と頼んでおきました)
しかし、子供の味覚は侮れません。とても楽しみです。