新しいタクシーサービスUberから自分の仕事を考える。 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

吉田 武志
有限会社 ヨシダクラフト 代表取締役社長
栃木県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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新しいタクシーサービスUberから自分の仕事を考える。

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東京で始まった高級タクシー配車サービスUberの本質は、
低価格タクシーにあるという興味深いブログ。
「Uberの本質は高級車ではなく、低価格タクシー(uberX)にある」

●以下カッコ内ブログ抜粋

「本場サンフランシスコでは、3種類のサービスが提供されています。高級ハイヤーを配車するUber、低価格タクシーを配車するuberX、既存のタクシーを配車するUberTAXI。

サービスを使う際の欲求をそれぞれ分けてみると…

Uber→ハイヤー(高級車)を簡単に手配したい!
uberX→タクシーを安く利用したい!
UberTAXI→タクシーをボタンひとつで呼びたい!」



Uberとは、スマホが(ネットが)もたらした規制緩和された新しいタクシーのシステム。
スマホでクレジット決済でき、もちろん予約も出来る。

普通自動車の運転免許証と、一定サイズ以上の車を保有していれば誰でもタクシーの運転手になれるというもの。(※簡単な審査あり)

なので、タクシーの運転に第二種運転免許を要求したり、最低価格規制、台数制限などの規制は無いので低価格が実現している。

この規制緩和が一番のポイントだ。

運転手には誰でもなれるので、知的レベルの高い弁護士見習いや、UCバークレー大学生がパートタイムで運転手だった時は、知的でとても心地よい時間が過ごせたと書いてありました。ランク付がしてあり一定のポイント以上でないと登録抹消だから、質もよいとのこと。

確かに、殆どタクシーを利用しない私。
たまにタクシーに乗ると、運転手の無知さや、ぶっきらぼうな態度は「普通のこと」として受け止めている。怒っても時間の無駄だから。

アホなプロより、知的で雰囲気の良い素人のほうが良いのだ。この制度が日本に導入されたら、道も知らないプロのタクシー運転手に有利な点はない。

付加価値の付けにくい業界はキツイ。
よほど金持ちでもない限り、移動手段は付加価値より値段だし。
日本の既存タクシー運転手は正直レベルの低い人が多いので
一般常識のある雰囲気の良い素人にサービスも負けるだろう。

正直、現在のタクシー運転手は誰でもなれるのだから、Uberのように規制緩和してしまったほうが良い。

というか、そうしてほしい。
タクシー業界のように素人に代われる業界が沢山ありそう。

ネットの本質は中抜きだと言われているわかりやすい例。

仕事が簡単な業界は、ネットとスマホの進化による規制緩和で
素人にチャンスが出て業界自体が無くなるだろう。

私の居る住宅建築業界はどうか?

結論からいうと、素人が片手間でやるのは難しい。

例えば、戸建注文住宅(マンション含む)の新築やリフォーム、リノベーションは、
それぞれの敷地が違い、要望も違うので、世の中に1つとして同じ建物が無い。

同じ形の物を造り続けると質は上がるのだが、
日本特有の狭小な敷地環境を考えると、同じプランになることは無い。

敷地と形の違いが、トラブルの原因になったりする難しいところ。
素人がやるにはリスクが高すぎる。
日々、そこを恐れ苦労したりするが、楽しみもそこにある。

リフォーム 工務店 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト
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