- 松岡 在丸
- 松岡在丸とハウジング・ワールド
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
コストが高いという思い込みで無垢材を避けようとする方がいらっしゃいますが、それは正しい考え方ではありません。
長持ちするのは無垢材
骨組みに手をなるべく掛けずに家を長く使おうと思ったら、やはり無垢材が良いため、メンテナンスで家を長持ちさせようとするならば、無垢材はコストパフォーマンスがピカイチと言えるものです。
材料にこだわれば建物の坪単価は上がりますが、それでも100年使える家を建てるために材木を無垢材にした場合でも、最低坪単価55万円ほどで建てることができます。
再利用が出来る材料
しかも無垢材は、再利用が出来ます。例えば床材は、傷ついたら削ればリユースが簡単です。一昔前のドイツ製の床材などは、釘を打つ代わりにメタルのバンドをはめて固定し、家を建て替える際にバンドを外して床材を再利用に出来るようになっているものもありました。
分厚い無垢材で床を作っておけば、100年経っても1ミリぐらい削れば新品同様になります。人工のフローリング材ではそうはいきませんね。
家はトータルでコストが決まりますので、無垢材にするから高くなる、というものではありません。それは何を得意な材料として使っているかという業者側の問題だったり、あるいは家を何年使うかという耐用年数の問題だったりするのです。
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