- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
たかがカーテンされどカーテン・・2
通常住宅においてカーテンはダブルでつまり2枚かけて使います。
内側にレースカーテンを外側に遮光カーテンを・・
そう・・
このレースカーテンというのが魔法の道具なのです。
レースカーテンは半可視を作ることが出来る希有な設備です。
外部が明るく室内が暗い昼間・・
これを閉めることで室内からは外部が見えるのに外部からは室内を見えなくすることが出来ます。
さらには、網目状のその布素材は・・
直接風が中に吹き込んだり内部の空気が外部に流出することをさらには内部の音が直接外部に漏れ出すことを阻止し半減させます。
なのに・・
室内は明るくて外部が見える。
魔法の道具です。
残念ながらブラインドやロールスクリーンなどにはこの魔法の道具がありません。
開けるか閉めるかしかない・・
ブラインドは光の量や見える向きはコントロールできますが少しでも開いているときは中が丸見えです。
半可視は出来ません。
半分でもあいていると風も空気も止められない・・
しかも材質が金属ですので断熱にも向きません。
ロールスクリーンやプリーツスクリーンは開けるか閉めるかしかありません。
丸見えかまったく見えないかしかない・・
空気が通るか止まるかしかない・・
本来はこういったブラインドやロールスクリーンなどというのは・・
事務所や店舗などの中が見えても構わない又は見て欲しい建物・・
内部は空調によってコントロールされていて窓は開けたりしない建物・・
あるいは外から中が見られることがない部分・・
窓は特別なときしかあけることがない部分・・
などに使う物でした。
それが昨今はデザイン製のみで使われます。
実際には住宅においてはカーテンに勝る物はない・・
といっても過言ではないと思っています。
格好だけではなく、よくその窓で必要な要素を考えて何にするのかを決めましょう。
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