- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
脳波計のソフトが何をやってもうまく起動せず,少し放っておいたのですが,
今日,全てのことを試してみましたが,やはり無理でした.
全てをやり尽くした後に,windows7への互換性に少し問題がありそうでしたので,
全然使用していないvistaのパソコンで試したらうまく起動しました.
本当は,バイオフィードバック機器のProCompと同じパソコンで使いたかったのですが無理そうです.
どちらにしてもProCompで自律神経系の測定を行いながら,脳波の測定は無理のようです.
同時測定できないのでしたら,ProCompを脳波計のアンプとして使用する意味もなくなってきました.
この脳波計専用のアンプがやはり欲しいです.
ProCompでは,インピーダンスチェックができないのもデメリットの一つです.
ProCompは,ThoughtTechnology社専用のソフトのためのものですので当然なことなのですが…
ProCompは,やはり「バイオフィードバック(自律神経系トレーニング)」を得意とする機器ですね.
脳波のトレーニングに関しては細かい設定などの面でもあまり向いていないように思えます.
ただ,バイオフィードバック機器としては,臨床面に活用しやすく,ソフトウェアも充実しており,総合的にナンバーワンだと思います.
本体やセンサーの故障が少ないのもやはり実績のある会社だといえます.
間違いなくこれからは「ニューロフィードバック(脳波トレーニング)」が発展していくと思います.
ただ,ベースには,「バイオフィードバック」は欠かせず,生理学的トレーニングの原点だと思っています.
覚醒水準のトレーニングに関してなら,アルファ波のトレーニングよりも,
手の汗の発汗をコントロールする方が断然に実践的です.
今,自分の脳の中でアルファ波の成分が増えてきたと自覚できる人はほとんどいませんが,
手に汗をかいてきたと感じれる人ならたくさんいるはずです.
「ニューロフィードバック」を行っていれば,中枢である脳を直接トレーニングすることになり,
末梢系(自律神経系)のトレーニングである「バイオフィードバック」は必要ない…と述べている専門家の方もいらっしゃいます.
しかし,私は生体フィードバックのトレーニングとして「バイオフィードバック」が基本にあたり,
「ニューロフィードバック」は応用トレーニングとして位置づけています.
そしてその全ての根幹を担うのがヨガのトレーニングという認識です.
どんなに素晴らしい機材やソフトウェアが開発されても受け取る側の感覚センサーが磨かれていないとトレーニング効果は乏しいものとなってしまうからです.
実際,「バイオフィードバック」は今から50年程前にアメリカで誕生しましたが,
“Yoga of West”とか“Electric Zen”という異名を持っていました.
「バイオフィードバック」は文字通り,生体情報を還元するという意味ですが,それはヨガの内観からヒントを得ているのです.
違いはセンサーを使うか使わないかの違いです.
センサーに頼るのは良くないという声が聞こえてきそうですが,
「心拍変動バイオフィードバック」や,「ニューロフィードバック」など
センサーを使った方がメンタルへのトレーニング効果が高まることは多々あるのです.
ですので,伝統的なもの,最新鋭のもの,どちらか一方に極端に偏ってしまうのが一番良くなことないことなのだと思います.
伝統といえば聞こえはいいですが,代々昔から良いと信じられていた薬が薬事法の関係で成分調査をしてみたところ
実際はそのような効果を証明するような成分は見つからなかったというケースもまたたくさんあるのです.
やはり,中庸の精神が大切なのですね.
東京都 港区 田町/三田【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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