- 田中 徹正
- 株式会社 トーシンリフォーム 代表取締役
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
今日は少し真面目なお話。
会社や上司の不平や不満を言い、口癖のように 「いつでも辞めてやる」 という人をよく見かけます。
確かに、業務上の大変さや、うまくいかない憤り、評価の低さなど、不平や不満は沢山ある事でしょう。
転職して新たな会社に勤めたのでは、また別の不平や不満が生まれるだけですので、そういう人は起業をしてトップに立てばいいのです。
トップに立てば全て自分で決められます。
どの取引先と仕事をするかを選択するのも自分。スタッフの人選も自分に権限があります。給料も自分の能力次第。もちろん全ての責任は自分で負うことになります。
起業と言っても、大抵は個人事業者として一人で企業することになるでしょう。自分を守ってくれる会社という枠を無くして、一人で社会に対面した時に自分の無力さを痛感することになると思います。
自分の考えの甘さ、弱さ、無能さ。
自分は、自分が思っているほど優秀ではありません。
会社の中の一部として機能していればこそ、能力を発揮できても、いざ一人なってみると、驚くほど無力なものです。
会社を辞めて企業をしてみると、会社にいた頃が如何に恵まれていたのかが感じられるでしょう。
決められた休みがあり、安定した給料がもらえ、助けてくれる上司が居て、毎日当然の様にやるべき仕事がある。会社の中にいるとこの湯遇された環境に気が付くことが出来ません。
私も14年前、、前述の様な無能な青年だったので、勤めていた会社を辞めて起業をしました。
起業をするまでは、バラ色の人生を思い描き、個人事業者とはいえトップに立つ喜びに興奮し、自由を手にした!と思いました。
しかし、現実はそう甘くはなく、困難と苦労の連続でまさにいばらの道でした。
休みは不定期で、労働時間も際限がない。明日の仕事が無いこともありました。
会社にいた頃に如何に守られていたのかという事に気が付きました。
ふと、元居た会社を見てみると何も変わらずにそこにあります。
如何に自分が無力だったのか、自分が必要とされていなかったのか。
会社に対する不平や不満が勘違いであった事にやっと気が付きました。
自分の無力さを思い知ってかから十数年の月日を経た現在。
幾多の困難を乗り越える過程で、様々な人と出会い、多くの事を学ぶ機会を得て、別れや裏切りを経験し、人間的に一回りも二回りも成長できたかな思います。
幸いにも業績は安定し、数人の従業員を抱えれるようになり、最近になって会社らしくなってきたかなと思えるようになってきたのですが、改めて思います。会社って凄いなって。
会社への不平不満は、会社の中にいてはなかなか気が付くことが出来ません。
すぐ辞めると口走る人は、すぐに辞めれてみればいい。すぐに起業してみればいい。
その先の人生は全て自分で決めることが出来るのですから。