今朝、仕事をしながらウェブのニュースを見ていると作曲家の佐村河内守さんが
「自身の作品は別人が作曲していた」
と代理人の弁護士を通じて公表したというニュースが載っていました。
佐村河内さんについては以前、このコラムでも取り上げました。
7時のNHKニュースでも取り上げられ「取材や制作の過程でチェックを行なったが、本人が作曲していないことに気づくことができなかった。」とアナウンサーが謝罪する映像も見ました。
すでにNHKのHPにあるウェブニュースにも掲載されています。
NHKではこれまでにいくつかの番組で取り上げたり特集番組を放映するなど、長い時間佐村河内さんを取材していました。
それゆえの謝罪だったと思いますが、このことに私は違和感を感じました。
2月5日未明の発表を受けてのこの早い対応は、まだ彼が作曲していないとか別の誰かが作曲したことなどを調査し確認してからでもよかったのではないか、今朝の時点では現在調査中とコメントでよかったのではないのかと思います。
ゴーストライターが作曲していたという情報を以前から把握していた、知っていたのではないかという見方も否定できません。
今回は本人がコメントしましたが、本人のコメントを受けた上で事実かどうかを調査するのが番組を制作した責任、報道した責任ではないでしょうか。
公共放送なら尚更のことです。
作曲ではゴーストライターの存在は古今東西を通じてあり、音楽だけでなく芸術分野においても見られ、現代では真相の程がわからないことも多くあります。
作曲家が亡くなってから世間が知ることもあるからです。
それはゴーストライターが良いか悪いかということとは別の問題です。
現代に生きる作曲家はそれが自身の作かどうかは自身が全て知っています。
このコラムを書きながらも続々と新たな情報が出てきています。
後々にこのことの真相や背景も分かってくると思いますので、それまで事態を見守りたいと思います。
このコラムの執筆専門家
- 成澤 利幸
- (長野県 / 音楽家、打楽器奏者)
- 成澤打楽器音楽教室
音楽はみんなのもの
楽器の演奏は専門家からのちょっとしたアドバイスによりスムーズに上達したり音楽の奥深さに触れることがあります。ドラムやマリンバ、いろいろな打楽器のレッスンを通して皆さんのお力になれればと思います。