今回輸入関連の新規事業を始められるクライアントに通訳を兼ねての同行、取扱い商品のサプライヤーとなるミラノとボローニャの現地会社2社との契約を無事済ませてきました。
実はこの会社は自身イタリア在住時の友人が運営する会社で、今回ご相談のあったビジネスのニーズにマッチするということで同クライアントに紹介させていただいた経緯があります。
ということで今日は、仕事をすすめる上で大切なツール「人のつながり」について少し…
日本ではよくこの人のつながりは「コネクション」、俗に「コネ」などと呼ばれ、
CONNECTION
という英語に起源を持つことはご存知ですよね。
ビジネスシーンにおいてこうした「コネ」が重要視される傾向は、日本ばかりでなく、私のいたスペイン・イタリアではさら顕著でした。
私がスペインバルセロナに滞在していた当時(1999〜2002年)の本国の完全失業率は何と「16%」!日本のリストラがピークであった2002年当時の「5.4%」と比較しても実に約3倍と、驚異的な数字です。
そんな中、無謀にもコネなし状態で欧州に乗り込んだ私ですが、やはり助けられたのはこの「人のつながり」でした。 特に就職活動したわけでもありません。 ただいろんなコミュニティーと接点を持ち、交流を拡げていくと自然とビジネスのオファーが出てくるんですね。
「人のつながり」が「仕事」や「ビジネス」へ展開していくスピードと可能性は日本よりもはるかに大きいことを体感しました。
私のいたバルセロナ、外国人の多さとその国籍のバリエーションは東京をはるかに凌ぐ「人種の坩堝(るつぼ)」状態で、現に私の勤めていた会社もネイティブのスペイン人の他に欧州各国を中心に南米を含めた9ヶ国からの外国人社員が入り乱れる正に多国籍軍の様相を呈していました。
(後編に続く)