「温暖化防止を考える住宅」 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

森岡 篤
有限会社パルティータ 代表
建築家

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対象:住宅設計・構造

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「温暖化防止を考える住宅」

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先日、エコジャパン主催のセミナー「温暖化防止を考える住宅」に行ってきました。

新日本都市開発が事業主のさくらが丘Isaac日吉の中のテラ(TERA 建て売り住宅)
ここ10年、建築家主導の環境共生住宅がいくつもプロデュースされ、実現しましたが、テラは、建て売り住宅としての環境共生住宅、ということで、注目されます。

設計には、建築計画だけでなく、建築エコ、すなわち、CO2を減らしながら快適な生活を営む家の専門家が加わっています。
自然エネルギーを利用しながら快適環境をつくるパッシブ・エコと、設備技術面から消費エネルギーを減らすアクティブ・エコの両面からエコ化を進め、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の戸建て住宅で、最高のSランクを取得しています。

後半に、このテラに関するパネルディスカッションが行われました。


前半は、ノンフィクション作家で、愛知万博のプロデュースでも有名な山根一眞氏の自邸の紹介講演が行われ、興味深いものでした。
山根氏は、自然環境問題で精力的に活動を続けられており、10年程前に建てられた自邸は、環境に徹底的にこだわったものです。

当時最先端の環境技術を取り入れるだけでなく、山根氏の発明的なものも取り込む、意欲あふれる実験的住宅です。

例えば、山根氏はエアコンの風の不快さを語り(私も同感)、井戸水による地熱輻射冷暖房を実現しまし、屋根には冷房の補助としてスプリンクラーを設置しました。

中庭に大容量の水槽が埋められているが、氏は大地震や暴風雨のような大災害がいずれ必ず来る、その時に地域の人達に飲料水を供給する、と話していました。

建築、構造、設備、環境、全ての分野の計画に参画し、一般材料はもちろん、釘の材料までこだわったそうです。

失敗した部分の写真を多数紹介し、自邸は失敗作と謙遜していましたが、数々の試みを自己責任で実現し、目標に向かって前進しているのはすばらしいことです。

竣工後も、以降の新技術も取り入れ、進化し続けているそうです。
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