- 村田 英幸
- 村田法律事務所 弁護士
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
¥2,310 Amazon.co.jp
奥田百子『なるほど図解 商標法のしくみ(第2版)』(中央経済社、
著者は弁理士である。商標法の入門書である。
商標法のしくみを全て図解しているわけではなく、平易な文章に、おおむねイラストが付いている形式の本である。
今日までに、上記書籍を読み終えました。
第1章 商標とは
第2章 商標の出願から登録まで
第3章 商標の類似
第4章 商標の登録要件
第5章 商標権およびその制限、ライセンス、譲渡
第6章 商標の無効審判、取消審判、異議申立て
第7章 団体商標、防護標章
第9章 商標をとりまく周辺法
ただし、結構、初歩的な間違いが見受けられる。
例えば、著作権について、アイディアを保護すると書いてあるが、アイディアそのものを保護するのではなく、創作的な表現が保護対象である。
また、比較的古い裁判例も紹介しているのは良いとは思うが、現行の商標法に即した方がよいと思われる。現行の商標法には妥当しない旧・商標法に関する裁判例を長々と紹介するのは、いかがなものかと思われる。
・例えば、商標権として、商品の商標しか認められず、役務の商標が認められていなかった時代の裁判例
・商標の「使用」に「輸出」が含まれていなかった時代の裁判例
ちなみに、不正競争防止法の周知商品等表示(商品形態)の例として挙げられている、バター飴缶事件は、『商標・意匠・不正競争判例百選』68事件とは、別の事件である。