ティンバーフレームの漆喰工事 その2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

鈴木 克彦
株式会社マクス 代表取締役
建築家

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対象:住宅設計・構造

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ティンバーフレームの漆喰工事 その2

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ティンバーフレーム工法の住宅 富士市 時を刻む家
ティンバーフレームの家が出来るまでをダイジェストで書いております。


前回の続きですが、合成樹脂が入っていない100%自然素材の漆喰は、塗っている時、
「臭くない!」

これ大事です。

塗っている時に臭い!
↑実はこれ良くありまして、原因は、そう合成樹脂が入っているからです。


何故合成樹脂が入っているかと言えば、皆さんが、クラックと呼ばれる微細なヒビが出た場合に
「欠陥工事だ!クレームだ!」
と大騒ぎするからです。

…と書くと語弊がありますが、
でも、自然素材だから湿気を吸ったり吐いたりしてくれるます。
クレームにならない様にビニールを混ぜれば、もはやそれは見せかけだけの自然素材になってしまうと思うのです。

今塗っているのは自然素材100%。

だから仕上がったものをライターで炙っても、木や土がが焦げる様な臭いしかしませんが、前述の合成樹脂入りのものをライターで炙ったら、ビニールが焼ける時の鼻を突く刺激臭がします。

ヒビと安全、どちらがよいかは、ちゃんと説明した上でお客様が選ぶべきです。


どちらの短所・長所をお話しして決めて頂くべき事だと思います。


自然素材の短所

 ■高い
 ■ひびが出ることがある
 ■汚れが付いた時拭けない

自然素材の長所

 ■湿気の吸放出性があってきもちい
 ■樹脂が入っていないものは静電気を帯びにくいので、かえって埃が付きにくく汚れにくい
 ■なんと言っても時間経過と共に味が出る

新建材の短所

 ■出来た時が100%で、後はどんどんきたなくなるだけ
 ■シックハウスが問題になる場合がある
 ■再施工を売り返すと下地が駄目になる

新建材の長所

 ■豊富なデザイン
 ■汚れ防止などの機能の付加

と言った所でしょうか。
「自然素材でメンテナンスフリーがいい!」
それはあり得ません。


なお、ティンバーフレームについては、こちらもご覧下さい。