- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:ビジネススキル
今朝の日経新聞(2面)にシニア層(60歳以上の高齢者)を世帯主とする個人消費額が
従来の主力だった層の40~59歳を抜き、全体の5割近くを占めるようになったとの記事が
記載されていました。
年280兆円と言われる個人消費の半分が60歳以上の高齢者世帯が占めているという
衝撃です。
また、この層は株式の7割を保有しているとも言われています。
この層をターゲットとした各企業の動きも活発化しています。
セブンイレブンやワタミの宅配サービスの拡充などが紹介されています。
ただ、「宅配」サービスを必要とするのは、この層でも上の世代(たとえば80歳以上)で
足腰が弱くなり、遠方の商店まで商品を購入することが困難になりつつある世代であり
今の60歳から70歳くらいの世代は、もっと体が動くはず。
ならば、「宅配」でない、もっとアクティブな商品・サービスが求められるのではないかと
感じます。
というもの、最近私は毎朝ジョギングをしているのですが、公園に早朝からシニア世代が
多いこと。皆、ぴんぴんして、体を動かしているのです。
また、情報収集のために国会図書館によくいきますが、閲覧室の半数以上が
シニア世代です。皆思い思いに、調べ物をしたり、図書を読み込んでいます。
この体力と、叡智を民間企業が活用出来たら、どんなに大きな武器となるだろう。
アベノミクス第3の矢である成長戦略、とりわけ雇用の流動化が叫ばれる中、
こんな足元に、リソースが存在しています。
この層の豊富な経験と知識、高度な技能や仕事に対するスタンスなど
大いに参考になるのは間違いありません。
記事を読んでいて、そんな思いになった朝でした。