- 久保田 正広
- 株式会社 FPバンク 代表取締役
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
来年に向けて様々なテーマに広げて行きたいなと思っています。
まずは、投資の話題から
外国債券のコスト
高金利
毎日のように新聞の広告欄に証券会社が販売する外貨建債券の広告が掲載されており、利率の高さに目を奪われる方も多いかもしれません。特に新興国の通貨建て債券は低金利の日本と比べると驚くような高い金利が示されているものも目にします。ところが、興味をお持ちの方の中には購入時に手数料を取られる投資信託と比べて外債は手数料がかからないと思われている方もいらっしゃるようです。では何故、証券会社は一生懸命広告を出し販売するのでしょうか?もちろんそれにはちゃんと理由があります。
意外なカラクリ
外債は発行体がその国で発行するより日本で発行する方が低い金利で発行できるのでわざわざ日本で発行するのです。例えば、ブラジルで発行すれば3年で年率8%の金利でも日本なら7%で発行できるという具合です。販売する証券会社の懐には引受手数料が入ってきます。また、円から外貨に換える際と外貨から円に換える際に為替コストがかかります。多いものだと片道で元本の3%くらいかかるケースもあります。つまり、手数料がかからない様に見えて実は知らずにコストを負担しているケースが多く見受けられます。
売る人は大変
いつでも購入できる商品が多い投資信託と比べて締め切りと数量が決まっている外債は販売する人の負担感は重いのですが、会社にとっては儲けが大きいのでいっぱい引き受けて、頑張って販売しているのが実情のようです。勧誘の電話が掛かって来た経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
消費者は?
最近は円安傾向が続いている為、実際に外債を購入して利益が出ている方も多いと思われますし、高い金利が固定されているメリットもあります。期間と利率が決まっていて目を引き易い為、他の商品と比べて広告のヒット率が高い外債ですが、ものによっては案外高コストだということを知った上で他の商品と比較検討するのが良いでしょう。高コストだと思っていた投資信託の方が合理的なケースも考えられます。
2013年、みなさんにとってどうんな1年でしたか?
私自身、テレビ出演や本の出版などFPとして正しい情報提供をする事が
少しずつ始められている事を実感できる1年でした。
2014年も必要とされるFPを目指して行きますので
どうぞ宜しくお願い致します。
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