- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
実際に成功しているポスティングのポイントは以下になります。
1.ポスティングを配布する際の事前マーケティングができている
2.ポスティングチラシの内容が工夫されている
3.ポスティングチラシの形状が工夫されている
4.常に効果測定を実施し、配布エリア・掲載内容・特典を変化させている
今回は上記3について考察を加えていきます。
3.ポスティングチラシの形状が工夫されている
について
1に関しては事前マーケティングの重要性、2に関しては内容の重要性を
述べてきましたが、今回に関しては、ポスティング施策ならではの内容と
なります。それは形の重要性。
皆さん、想像してください。ポスティングチラシと言って思い出すチラシ
はそのようなサイズのものですか?
おそらく思い浮かぶサイズで最も多いのは、A4サイズ、B5サイズ、B4サイズ
のチラシではないでしょうか。でも、よく考えてください。新聞折込などは
サイズに決まりがありますので、その既定のサイズから選ばなくてはいけま
せんが、実はポスティングのチラシには、サイズの決まりは無いんです。
ですからどのような形のものをポスティングしても全く問題ありません。
一つ、決まりがあるとしたら、それは、ポスティングだけにポストに入る
サイズのものを作成することです。
それではどのような形状のものを作成するのが最も良いのでしょうか?
最善の形状というのはありませんが、弊社にて支援してきている小売店
サービス店にて、実際に実施し、成果を挙げている形状のものに関して
簡単に説明を加えて行きたいと思います。
■ハガキサイズでハガキと同様の紙厚のチラシ(圧着ハガキでもOK)
これに関しては実際に、携帯電話販売店にて実施したポスティングチラシ
になります。実はこの形でポスティングチラシを作成して、各家庭の
ポストにいれていくと、お客様は、自分に届いたハガキと勘違いされて
確実にこのチラシが家の中に入るようになるのです。
ポスティングに関しては、いかにして捨てられずに家の中にそのチラシ
が入るかが重要なポイントになってきますので、この形状でインパクト
のあるチラシが作成できれば、反応率が上がってくると思われます。
またお客様にとっては「お得な勘違い」ですので、お客様に喜んでいた
だける仕掛けになります。
実際に携帯電話販売店で実施したポスティングチラシの構成は
表面・・・ハガキのようなデザインレイアウトにして、宛名記入の部分
には「地域にお住まいの皆様」と記入
裏面・・・売り出したい商品やインパクトのあるキャッチコピー、
割引特典を掲載
以上になります。参考にしてみてください。
■A4もしくはB5サイズのチラシをリボンで括ったチラシ
これに関しては、実際に住宅リフォーム店で実施したポスティングチラシの
形状となります。上記同様、インパクトのあるキャッチコピー&レイアウト
デザイン、お客様がイメージしやすい住空間を掲載し、A4サイズのチラシを
作成しました。そこで、このまま、ポスティングしてしまうと芸がありま
せんので、これを丸めて、リボンで括って、ポスティングしてみました。
普通にチラシが入っているのと、赤いリボンで括られてポストに入っている
のとでは、やはり大きく印象が違うらしく、こちらも家の中に入る確率が
高まり、お客様の反応が非常に良かったです。
その他にも、この形状に関しては様々な方法がありますので、皆さんも
是非、一工夫してみてください。お金をかけて奇抜な形にするのではなく、
既存にあるものをちょっと一工夫するだけで、その効果が大きく変わって
きます。世の中、アイディア勝負ですね。