・安心して窓を開け放てること
・ローコストであること
クライアントからの主な要望であるこの3点を同時に解決する手段としての提案。
■ 高床式
『風通し』と『安心感』、どうしても相反してしまうこの2つを、同時に満たせるもの、それが高床式でした。
1階の床を、人の背丈ほどの高さまで持ち上げてしまえば、防犯や人目を気にせず、窓を開け放つことができます。
■ ナナメに置く
風通しのためには、隣家との間をなるべく多くとる必要があります。
今後建ち並んでいくであろう周囲の建物を意識して、『風の高床式Cube』は、街区に対してナナメに配置しています。
これはまた、隣家と正面に向き合わないので、家の中からの眺めをさえぎるものが少なく、お隣さんが気にならない、開放的な生活が可能です。
■ 外構いらずでローコスト
高床にすることで、目隠しの塀を設置する必要がなくなりました。
また、地盤の状態によりますが、建物を持ち上げることで、基礎にかかるコストを抑えることも可能です。
そして建物の形状は、ほぼ立方体です。
空間の容積を、最小限の壁面積で囲える、いちばん効率の良い形です。
※詳しくはこちら
■data
設計:survival design 須永豪
設計期間:2004年11月
主要用途:専用住宅
家族構成:夫婦・子供
規模:地上2階
敷地面積:165.76m2(50.19坪)
建築面積:44.89m2(13.59坪)
建ぺい率:27.08%(許容50%)
1F床面積:44.89m2(13.59坪)
2F床面積:30.48m2(9.22坪)
延床面積:75.37m2(22.82坪)
容積率:45.53%(許容80%)
施工床面積:89.78m2(27.00坪)
予算:1500万円(55万円/坪)
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
「Works・・・作品紹介」のコラム
居場所の家(2005/11/21 04:11)
森に浮かぶ家(2005/11/21 04:11)
朝の家(2005/11/21 04:11)
HAKA to SOLA(2005/11/21 04:11)
S-House(2005/11/21 04:11)