私は患者様の肌の調子を見て潤いがあればお身体を守るバリアをちゃんと作れる身体と考えて採卵や移植の用意が出来ているかどうかをお伝えしています。なぜなら自分の体をも十分に潤せてない方に次の世代を育む力があり得るのか疑問だから、です。
「私は昔から乾燥肌なんです。」じゃなくて、潤せるようにして妊力をアップしていただきたい、と思っています。
確かに食事や日常生活に運動を取り入れることで潤いのある肌を持つ体質に代わることが出来ます。乾燥しているから何かを上から塗って潤すのではなく、体の中から滲み出る潤いでカサカサにならないよう、体質改善の目安の一つととらえ、食生活や日常生活の改善を促しています。
身近なところでは、カボチャやサツマイモなどビタミンE, A, B, Cが豊富であるところから、今の季節は特にお勧めしています。
この2種は特に甘みも強く色もきれいなので、お弁当のおかずにももってこいだと思っています。調理法で一番シンプルなのが薄めにスライスして蓋付きのフライパンに油も入れずただ塩をパラパラっとかけて蒸し焼きにすることです。焦げ目をちょっとつけて食べると香ばしくて美味しくいただけます。
それ以外にはアボガド、青魚なども不飽和脂肪酸が高く、体内の余計なコレステロールを吸着して溶かしてくれながら皮脂を守る油分を補う良い食材なのでお勧めしています。
それに新陳代謝を高めるスパイス類、生姜、唐辛子などを適度に加える、ウォーキングなど軽い有酸素運動で血行を改善してガサガサ肌から潤い肌に生まれ変わるご自分の踵やふくらはぎを実感していただければ、と思います。
身体は日常のちょっとした改善により変わることが出来るのです。その先に妊娠力向上を感じ取れるでしょう。
鍼灸師 大西葉子