「悪いニュースは金曜日に発表」の是非 - 広報・PR・IR全般 - 専門家プロファイル

中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2017年07月27日更新

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「悪いニュースは金曜日に発表」の是非

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とある土曜日の朝。友人がSNS上で「原発再稼働」に関する記事を目にし、「懲りないな」ということと、しかも土曜日の紙面に出すのは腹立たしいとぼやいていました。

その文章を見た瞬間は、当然そのような悪いニュースの発表は金曜夕にするのが定番であり、何も考えることもなく当たり前だろうと思いました。

しかしインターネット、なかでもSNSがこれだけ普及した今、この定番とも言える発表スタイルは正しいのかと疑問を抱きました。

そもそも悪いニュースの発表が金曜夕方なのは何故か。

ひとつは紙面に載ったとしても経済活動が弱まる土日であることから、影響力が限定的で、かつ土日を挟むことで経済活動が活発化する月曜日になるころには既に既成事実として認識され、かつ時間も経っていることからインパクトが弱まること。

もうひとつは、この様に考えるのは皆同じであり、悪いニュースの発表が金曜夕方に集中するため、運が良ければ他のニュースに紛れてインパクトが弱まる。場合によっては報道されないことも期待できるからです。景気低迷期の決算発表などは見事にこれに該当します。

ただここで考えたいことがふたつ。

ひとつは同じ決算発表だから紛れ込みインパクトが薄まる可能性があるだけで、異質な発表の場合はこの限りでないこと。

もう一点は、平日の報道を避け土曜の紙面に出そうとする姿勢が伝わり、SNSなどを通じて想定外の反響がネット上で展開される可能性があることです。

また土曜日の紙面を見て腹立たしいと思うのは読者のみならず記者も同じであり、平日の紙面に書けなかったこと、敢えて金曜夕に発表した姿勢も報道しようとの思いから紙面に制限のないWeb版にスケールアップした記事を書くこともある訳です。

紙面の場合は、基本的には読み捨てであり後を引くことは少ないと思いますが、ネット上での記事や反響は非常に後を引くということを十分に留意する必要があるのではないでしょうか。

「悪いニュースは金曜夕」という定番の発表スタイルも、そろそろ見直す時期になってきたのではないでしょうか?

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