
「〇〇店長の意見はおかしいと思います。だって、忙しいときにスタッフに考えさせるなんて悠長なこと言っていたら、店はまわりませんよ。〇〇店長の店はそんなに忙しくないからそんなことが出来るんです。そんな一部の店の話を自慢げに発表しないで下さい!」
えらくきつい発言をしたのは、この地区で一番売上げの高い店を仕切っているベテランの店長でした。言われたのは、この春に店長になったばかりの新人店長。大勢の前で批判された新人店長は、ショックで落ち込んでしまいました。
こういう風にせっかくの若手をやる気の芽を摘んでしまうベテラン店長ってどこにでもいますよね。本人は、別に深く考えずに、「何をしょうも無いこと言ってるねん」という気軽なコメントでしょうが、一生懸命の若手にとっては、ムチャクチャ悲しい瞬間です。
今回のような批判のケースは、そこまでわざわざ言うほどのことも無い、大人げないケースなので周りの中堅店長が、その場を取りなし、新人店長を慰めて事なきを得ましたが、批判されるテーマがもう少し重たい場合などは、言われた方にも反撃意欲が湧いてしまうことがあります。
でも、新人店長のあなたはこんな批判に耳を傾ける必要はありません。
なぜならば、それがあなたの意見だし、実績だし、成果なのです。どんどん自分の意見を実証していけば良いことなのです。先ほどのようなビックストアの店長からの意見のケースならば、いずれあなたがその店の店長になったときに実証してしまえば良いのです。
もちろん、耳を傾ける必要は無いので「反論」も不要です。「貴重なご意見、ありがとうございます。」とだけ言って一切反論する必要はありません。反論は、あなた自身を守ろうとする自己防衛反応か相手にもわかって欲しいという自己主張欲です。批判程度に対して,自分をわざわざ守る必要はありません。それほどの攻撃力は相手には無いでしょ?自己主張欲も意味がありません。相手にわからせようとしても、わかってくれません。だって相手は「批判」をしたいだけなのですからね。
さて、では、「ご意見ありがとうございます。」とだけ言えばそれでよいのかと言うと、実はそうではありません。せっかくですから、こう言う批判をされたときに「学習」をしてしまいましょう。で、何を学習するのかというと・・・
「批判する相手の真の目的は何か?」と言うことです。
1)相手はあなたに何を伝えようとしているのか?その意味は何か?
2)相手は本当は誰を意識してそれを言っているのか?
3)相手は何を気にしているのだろうか?あなたの意見によって相手が得る不利益は何か?
4)相手があなたを批判することで得られるメリットは何か?
こう言う視点で、批判者を見てみましょう。
案外、ターゲットはあなたやあなたの意見では無いこともあるのです。
もちろん、あなたの意見が会社のポリシーや法的、道徳的に問題があるケースも考えられます。その場合は素直に謝罪し修正しましょう。しかし、あなたの意見が「前例が無い」様なときは、もの凄いチャンスなのですから、周りの意見は気にせずに、ガンガン前進すれば良いのです。
「前例」については、また別の機会にお話ししますね。
ではまた。
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