- 北原 竜也
- Knowledge Connect 代表
- 長野県
- キャリアコーディネーター
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
パラレル・キャリアという言葉をご存知でしょうか?
「パラレル・キャリア」とは、
現代経営学の第一人者、P・F・ドラッカーが
著書「明日を支配するもの」で提唱した働き方です。
「パラレル・キャリア」の概念を簡単に説明すると
“本業などの続けながら、
他の仕事を持ったり、非営利活動などに参加する働き方”
のことを言います。
このように言うと「時間がない」から
自分には関係ないと思う人も多いことでしょう。
そんな人は「パラレル・キャリア」を仕事と固くとらえずに、
趣味などの好きなことや、熱中できることから始めてみることをお勧めします。
と、ここでもまだ「趣味などをする時間もない」と言う人もいるかもしれません。
そんな人はプライベートの時間を振り返ってみてください。
きっとダラダラなんとなくテレビを見ている時間や、
何をしていたか思い出せない時間など、
無駄な時間が見つかると思います。
そのような無駄な時間を上手に活用すれば、
“好きなこと”をする時間は確保できるはずです。
≫「パラレル・キャリア」の種類
「パラレル・キャリア」という働き方を選択するにあたり、
どんなことを始めればよいのか。3つほど例を紹介します。
【趣味の活動を始める】
趣味などの熱中できることや、
興味はあるけれどやったことがないことなど始めてみてはいかがでしょうか。
習い事や教室に通っても良いかもしれません。
そこでの経験や学びを日常に活かすこともできるかもしれませんし、
熱中できることを持つことで普段の生活にも張りが出るでしょう。
【副業、週末起業などを始めてみる】
好きなことや趣味などでできる副業や週末起業などを始めてみてるのもお勧めです。
例えばGREEなど。
企業に所属していた人が趣味で作ったものが元になり始まった起業もの探してみると意外とあります。
まずは趣味で始めてから、副業や週末起業につなげるといった方向もありかもしれません。
【ボランティアやNPOの活動に参加する】
少し系統は変わるかもしれませんが、
休日などの空いた時間でボランティアやNPOの活動などに参加するのも良いでしょう。
家族や友人、仕事以外の新しい人間関係が得られたり、
社会貢献へのやりがいが毎日を充実させてくれるかもしれません。
≫失敗しない「パラレル・キャリア」選び
いくつか例も挙げましたが、
ここまで大切なのは“好きなこと”や“やりがいを感じられること”
を「パラレル・キャリア」に選ぶことだと思います。
もし、ここで“嫌いなこと”や“ストレスの溜まること”
を選んでしまうと、本業や日常生活にも支障が出てしまうかもしれません。
それは少し本末転倒な気がします。
“好きなこと”や“やりがいを感じられること”で「パラレル・キャリア」を始める。
きっとこれが本業や日常生活の幅を広げてくれ、
より充実した毎日をつくる手助けをしてくれるのだと思います。
ただ、まずはあまり堅苦しく考えずに、
“好きなこと”や“趣味”を始めてみる。
こんなところから「パラレル・キャリア」を始めてみると良いかもしれません。
P・F・ドラッカーは、同著書「明日を支配するもの」の中で
「パラレル・キャリア」で第二の人生を成功させる条件としてこんなことを述べています。
『本格的に踏み切るはるか前から、助走していなければならない。』
“好きなこと”や“趣味”を始めてる、
その一歩が助走に向けた第一歩になり、
大きな夢を叶える第一歩になるかものしれません。
「パラレル・キャリア」
今日から始めてみてはいかがでしょうか。
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