「八ヶ岳の温湿度」 - 新築工事・施工全般 - 専門家プロファイル

清水 康弘
株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
工務店

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小川 勇人
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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「八ヶ岳の温湿度」

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家づくり

 昨夕から今年一番の寒気が南下し、各地で初冠雪の情報が流れました。

 ニュースでは僕の出身地旭川の情報も流れていましたが、皆さんには見慣れない、聞き慣れない音威子府という村の映像も流れていましたよね。
 これ何と読むかわかりますか?

 ・・・「おといねっぷ」と読みます。

 同じ北海道でも、人口800余人、人口密度3km2/人という過疎化した村です。
 ニュースを見ている限り、旭川の人口30数万人の市と小さな村の区別がつきにくく、十把一絡げに取り上げられますので少し困ります。

 さて、八ヶ岳山麓の麓・原村も昨夕から急激に冷え込み、集いの山荘近辺では零下6℃以下に冷え込みました。
 美濃戸高原に中古の家を所有する友人は、あわてて水道屋さんに連絡をとって急遽水抜きをしたそうです。

 集いの山荘はといいますと、グラフを見ての通り床下は18℃前後の温度を保っていますので、全く安心です。

 現在は家の内外と床下に温湿度センサーを設置して、クラウド画面で遠隔地にいながら観察できるようになっていますので、怖いのは停電とガス欠(灯油)だけです。
 あとはどのくらいエネルギーを使用するかがテーマですが、理論値ですと凍結させないために必要な灯油は1リットル/日で済みます。

 灯油の熱量が1リットル当たり約10kWhですから、エネルギー消費効率86%として8.6kWh、1時間換算で約360W、総熱損失量が実質で100W/Kちょっとと想定されますので計算上は0℃を下回ることがなく凍結の心配もないと言えます。

 周囲にある建て物は、このような理屈では創っていませんので、冬場は水抜きをして利用しないか、永住型で使用している居住者の皆様は、薪ストーブなどガンガン炊いて寒さを忍んでいるようです。
 この場合、どうしても目視できない壁の中は結露でグシャグシャになっているケースが殆どだと推察されます。

 やはり家づくりはデザインと性能のバランス。

 現在その実証実験を八ヶ岳山麓で行っているわけです。

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