- 小笠原 隆夫
- ユニティ・サポート 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-4590-2921
対象:人材採用
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 中井 雅祥
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わが家の長女はもうすぐ大学受験ですが、高校の先生からの受験指導の中で、「指定校推薦なんかで大学に行くと、就職のときに“受験しないで楽をした奴”とみられるから、一般入試で受験をした方が良い」というような話をされたそうです。うちの娘はその話を素直に受け取れず、「そんなことってあるの?」と思ったようです。
私は新卒採用に長年関わっていますが、指定校推薦と聞いたら「ああ、高校時代に毎日の勉強をコツコツ頑張ったのね・・・」と思います。もしもその人の大学の成績があまりにもひどかったら「反動で遊んじゃったのね」と思うかもしれませんが、他に何か打ち込んだこと、頑張ったことがあれば、その点はそれなりに評価するし、そんな大学受験の際の、一部の経歴だけですべてが決まる訳ではありません。
もちろん、この高校の先生が言うような判断基準で選考する会社もあるかもしれません。でも世の中の会社すべてが同じ価値観ではないし、自分と価値観が違うような会社に無理して入る必要もありません。ここからは私個人の感想ですが、こういう判断基準は一種の偏見だと思うので、「そんな会社、別に入社できなくたっていいんじゃない?」と思います。
就職活動の中で、こういう“都市伝説”に近いような話は結構たくさんあります。企業の選考結果に対して、合否の判断基準やなぜそうなったかという理由は、外からはなかなかわかりづらいので仕方がない面はありますが、それでも学校の先生までがこんな“誤解”のような話をしてしまうというのは、やはりあまり良くないことだと感じます。うちの娘は素直に受け取れませんでしたが、真面目に受け取る人もたぶん大勢いるでしょう。
こういう話の背景には、やはり就職活動の中での企業側の動きが、外からはあまりにもわかりづらいということがあると思います。そのせいでごく一部の特殊な例が、いつの間にか一般的な事例として扱われていたりします。企業の振る舞いのせいもあるし、マスコミの煽りみたいなものもあるし、問題は一つではありませんが、変な誤解は少ないに越したことはありません。
常識的、良心的に採用活動をしている大半の企業が、もう少しだけ外部への情報提供の努力をすれば、変な誤解はずいぶん減っていくのに・・・と思っています。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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