これまでいろいろな相続手続をしていますが、子供のいない夫婦は、絶対遺言書が必要だなあと痛感します。
ある子供のいない夫婦の事例ですが、「夫婦のどちらかが無くなった場合はお互いに全財産は全部をお互いに譲り渡す」と決めていました。その時に夫婦の夫が先に亡くなり、家と3000間年の現金を妻は当然夫の財産全部を取得できると思っていたのですが・・・
なんと夫の兄弟達が遺産相続の主張を始めたのです。
これはなぜかと言うと、子どものいない夫婦のどちらかが亡くなると法定相続分は配偶者が3分の2、被相続人の両親は3分の1だ。両親が亡くなっている場合は妻が4分の3、被相続人の兄弟姉妹が4分の1なのです。だから兄弟が取得できる権利はあるのです。妻は兄弟と遺産分割協議をする必要があり、協議がまとまらないと、亡くなった配偶者の預金を下ろすのにも相続人全員の同意が必要になるのです。
だからこの様なケースに備えて「遺言書」は必須です。
弊社でもよく遺言書のアドバイスをしていますが、もっと力をいれて行きたいと思います。
「遺言書」に関するまとめ
-
遺言書は自分で書ける?遺産を大切な人に遺せる遺言書は重要です。揉めない遺言書作りをしましょう!
「終活」「エンディングノート」という言葉が聞かれるようになりましたが、そもそも遺言ってなんだろう?不動産や貯蓄の渡す相手を決めればいいの?自分で作った遺言書でも効力を発揮するのか分からない。自分の死後、自分の遺産は大切な人にきちんと渡したいものです。遺言書を用意する必要性や、用意の仕方、遺言書が効力を発揮する場合など、専門家が分かりやすく説明します。
このコラムに類似したコラム
遺言書作成も司法書士へ 高島 一寛 - 司法書士(2013/06/11 18:42)
遺留分とは?相続財産の遺留分について司法書士が分かりやすく解説します。 福島 卓 - 司法書士(2019/06/04 12:10)
遺産相続で最初に確認すべきポイントは 大黒たかのり - 税理士(2016/08/23 07:51)
11/29(日)開催▼≪東京相続ドットコム presents!相続対策セミナー≫ 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2015/10/06 11:31)
遺言書、上手に使いましょう 高橋 昌也 - 税理士(2015/10/12 07:00)