「うちのパート・アルバイト満足度は非常に高いですよ。でも、そんな中にひとりでも不満を抱えたスタッフがいて、そいつが悪ふざけをすると全てが水の泡になっちゃうんです。ところが、そのたった一人が誰なのかがわからない・・・それが非常に困る!」
会社として、店長として、パート・アルバイトをもの凄く大切にしていても、なかなか100%全員がとても満足しているという状態を創り出すのは大変なことです。仮に満足度が99%でも、たったひとりが、不満を抱えていたら、そこから大きな問題が起きるかも知れないのです。また、たとえ昨日100%でも今日は50%になるかも知れない・・・それが人の気持ちです。やっかいですね!
パート・アルバイトの不満というのは、店長のほんのチョットした言葉かけや態度、表情で瞬時に発生し、一気に増幅することがあります。彼らが、そこで爆発してくれれば話し合うことも出来ますが、心の中で沸々と不満を煮えたぎらせているケースが最近増えているようです。
特に若いパート・アルバイトは、自分だけが不満を言って仲間から距離を置かれるととても寂しいですから、口には出さずに抱え込んでしまうことがよくあります。もちろん社会人になっても同じ事があります。でも、上司に嫌われたり、評価を下げられたりすると困るので我慢するのです。現実には、倍返しなんて出来ないのです。
学生や未だ若いパート・アルバイトの場合、特にその気持ちの処理が難しいようです。なので、その不満が「悪ふざけ」のような形で、表面化してしまうのです。小さな子供がダダをこねるのと同じです。彼らは「自分を見て欲しい」「自分を認めて欲しい」と主張しているのです。
彼らが「自分を見て欲しい」「自分を認めて欲しい」と思う瞬間は日々発生しています。なにも、表彰台に上げてくれ、スポットライトを浴びさせてくれ、と言っているのではありません。「ちゃんと自分の方を見て欲しい」と言っているだけなのです。しかし、店長はそのシグナルに気がつかない・・・・
このような不満は、極々当たり前の正義感からも発生します。不正とまでは行かなくても、きちんとするべき衛生管理の手を抜いていたり、清掃作業のレベルをいいかげんにしていたり、金庫管理がおざなりになっていたり、労務管理が適当だったり・・・・・このいい加減さに腹を立てるという不満もあります。
仕事中のポジショニングひとつでも不満は発生します。「何で私ばっかり店頭の担当なの?」「何で私ばっかりゴミ出しさせられるの?」・・・・バランス良く配置しなかっただけでも不満は発生するのです。バランス良く配置したつもりでも不満に思われることもありますけどね。とかく、パート・アルバイトの気持ちはデリケートなのです。
問題は、そんな小さなきっかけで発生する「不満」に対して、気がつかない、無関心な上司が非常に多いという現実です。会社で決められた管理レベルをきちんと守っている店長でも、パート・アルバイトが「小さな不満」を発生させていることにほとんど気がついていません・・・・
恐いと思いませんか?
では、どうすれば、その「小さな不満」の発生を防ぎ、もし発生してもすぐに発見出来るようになるのでしょうか?
それはまた明日。
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