ネット生保の実力はいかに? - 保険選び - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

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対象:保険設計・保険見直し

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ネット生保の実力はいかに?

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生命保険の豆知識 保険見直しのポイント
今回はネット完結型生命保険の実力はどうだろうか?
というお題目でお話させていただきます。

保険業界にネット生保という新しいチャンネルが出現しました。

SBIアクサ生命とネットライフ生命などの誕生で、ネットで生命保険の契約が完結できるようになりました。

ネット銀行、ネット証券、ネット自動車保険があって、生命保険だけがネット専業会社がありませんでしたが、とうとう生保にもネット系というチャンネルが登場ですね!

SBIアクサ生命は、死亡保障も医療保障も10年更新型のみ。
 
ライフネット生命は、死亡保障が10年、20年、30年、65歳満了、70歳満了から選択。
医療保障は終身保障のみ。

保険料はどの年齢でもライフネット生命の方が若干割安です。
一般的な生命保険で最安値保険料よりも、10%前後安くなっています。
※大手生保と比べれば、40%前後保険料が安い設定です。

ネット完結型のメリットとデメリットを以下に書かせていただきます。
≪メリット≫
1、掛捨て型の死亡保障、医療保障ならば、保険料が割安

2、支払がクレジットカード払いが可能

3、一定額までならば、医師の診査など不要のため、加入について煩わしさはない
 ※ライフネット生命の場合、50歳までは2500万円以下の保険について、健康診断書の提出や医師に  よる面談などは不要です。

4、特約など不必要かもしれない保障がなく、非常にシンプルな設計
 ※SBIアクサ生命の「カチッと医療保険」には入院時一時金給付特約とがん特約は有

≪デメリット≫
1、扶養家族がおられるご家庭の場合、遺族保障として非常に有効な「収入保障保険」がない。

2、医療保障の短期払い(60歳払いや10年払いなど)というしくみがない
 ※ライフネット生命は終身保障の終身払いのため、長生きをされた場合は、最安値の医療保険の短  期払いよりも総支払保険料が高くなります
 
3、終身の死亡保障がない=お葬式代などの死後の整理資金などには対応できない

4、保険で貯蓄とお考えの方には対応できない

5、どんな時に保険金が給付されて、どんな時に給付されないなどの、出口部分の説明がネットの画  面上でしか把握できない

将来的な流れとしては、若い方を中心に「ネット生保」がある程度のシェアを握ることになると思います。

ですが、昨年から問題になっている保険金不払い問題などは、保険の出口部分に焦点が当てられているわけです。
ネット生保は始まったばかりで、出口部分で問題がないのかなどはまだ未知数です。

たぶんいろんな問題点が露呈してくるはずです。
これからのネット生保の動向には注目しましょう。

ネット生保について、ご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。  
http://www.bys-planning.com/

以上よろしくお願いいたします。