第1段階は、できるだけ工事なしで変化に対応し、次の段階は、軽微な工事で対応するというのが目標です。
(これらの背景については、別シリーズ「家の存在期間を考える」で述べていきます)
私がお勧めしたいのは、この軽微な改修工事を、建て主が自分で−たとえ一部でも−工事に関わる(セルフビルド)ことで、いろいろな意味で有効なことと考えています。
このような体制ができると、住宅のメンテナンス:外壁の汚れ、樋の手入れ、塗装補修等に対し、他力本願でなく、目が行き届くようになるものです。
ところで、私の事務所は住宅の一部を借りて事務所としているのですが、建物の一部が修理が必要になったことをきっかけに、修繕工事を行うことになりました。
築25年余りの2階建て在来木造住宅です。
メンテナンス、一部耐震改修と改修も行うのですが、当事務所としては、上記のように「セルフビルド」を皆さんにお勧めしていることもあり、設計監理をするだけでなく、時間と体力の許す限り実践(つまり工事)いたします。
□主な修繕工事内容、区分
・工務店工事
足場、外部に面する建具改修(木工事、板金工事)、構造耐震補強
・当事務所工事
外壁屋根高速洗浄、外壁塗装、内部インテリア改修、内部塗装、床畳をフローリングに
このシリーズでは、この住宅修繕工事についてレポートします。
写真は、工事のきっかけとなった、修理必要な木製建具、外壁はカラーベスト
このコラムの執筆専門家

- 森岡 篤
- (建築家)
- 有限会社パルティータ 代表
庭を取り込む心地良い空間、永く住むためのフレキシブルな家
家づくりは、建て主にとっても、とても手間がかかることですが、苦労した結果、建物が実際に形となり、できあがっていくのは、本当に楽しいものです。遠い将来、この家に住んで良かった、と感じてもらえるような、家づくりのお手伝いをしたいと思います。
「住宅修繕レポート」のコラム
破風ガルバリューム板巻き(2007/02/21 18:02)
足場、外壁塗装(2007/01/30 13:01)
高圧洗浄−2(2007/01/10 13:01)
高圧洗浄(2006/12/22 13:12)
セルフビルド:欧米と日本(2006/11/19 18:11)