小企業が大手と対等に勝負できる飲食業の魅力 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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小企業が大手と対等に勝負できる飲食業の魅力

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 わが国の起業で最も多いのが飲食業、次いで美容室と言うのが、この10年以上に渡る定説です。以前に比べると減っていると言われる飲食店ですが、それでも開業を目指している人は大勢います。一般的飲食業は、他のビジネスと比較して繁華街に集中していて、来店客の商圏が小さいことが特徴です。

 よく行くレストラン、居酒屋、ハンバーガーにしても、住まいや会社から精々1、2キロの範囲です。あまり遠くの店では、定期的に通うのは難しくなります。そのため、一地域における繁盛店となりますと、全国的に有名なチェーン店も、個人や小企業が経営する店舗も同じ土俵で勝負ができます。

 新しい飲食店経営者が夢見るのは、全国チェーン店より地元では有名な繁盛店を作ることです。実際、全国各地には、街のマクドナルドやケンタッキーと言った全国ブランドよりお客さんを集めている、地元店舗はいっぱいあります。お客さんをいかに集めるか、飲食ビジネスの面白さはここにあります。

 逆の視点で考えますと、面白い光景が見えてきます。現在、全国に3200店も構えるマクドナルドは、8年以上続いた既存店売上増が頭打ちになって、伸び率の減少に悩んでいます。マクドナルドだけでなく、国内で1000店を超えるチェーン店は、どこも売上げ減に直面して出店にブレーキがかかっています。

 すき家、ミスター・ドーナツ、モスバーガー、ドトール・コーヒー、本家かまどや、吉野家、松屋、壱番屋、サーティーワン・アイスクリームなど、ほぼ1000店目を超えるあたりから、出店にブレーキがかかり、会社の成長もそろそろ先が見えてきた感じがあります。

 これら大手チェーンと互角に競争ができるが、飲食業開業の魅力の一つです。味も、内装も、店内の雰囲気も、画一的な店舗展開が、お客さんに飽きられる原因の一つと言われます。他にも、味覚の世界ですから、お客さんの求めの変化にいかに対応するか、新たに開業する経営者には秘策を練る楽しさもあります。

【一言】
 飲食店開業を目指す人には2つの流れがあって、それまで飲食店で従業員として働いていて、経営者として開業を目指す人。それまでほとんど飲食業とはお客さんとしてしか縁がなかったけど、飲食経営に興味を持っていた人。どちらがよいとも言えませんが、本来飲食業に最適と思われるのは、トコトン調理の好きで上手い人と、飲食店経営が上手い人の組み合わせです。一人でこの双方を手がけるのはけっこう難しいです。

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