危機が過ぎると忘れてしまう起業 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年12月08日更新

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危機が過ぎると忘れてしまう起業

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 大型の台風18号は、14日から南海を北上し始め、16日には中部地方に上陸して、広い各地で大きな被害をもたらしています。関東から東北を抜け、北海道を掠めるまでに、被害はますます拡大しそうです。この時期、例年大きな台風被害が発生していますが、実際に対策を考える人は一握りです。

 まったく同じようなことは、起業に関しても言えることです。大きな不況が到来して、自分の会社の存続が危ぶまれますと、慌てて起業を考える人は少なくありません。何とか、会社だけに頼らないビジネスを探そうと思い、自分にできる起業についてそれまでになく真剣に考えます。

 ところが、景気が上向き会社の経営も少しは落ち着きますと、起業に関して考えていた危機感などすっかり忘れてしまいます。これは、台風一過の晴天によって、被害のことなどすっかり忘れてしまうのと同じ回路が働くようです。まるで何もなかったかのように、次の危機が訪れるまでを過ごします。

 ただ、自然災害にしろ、会社の経営危機にしろ、一度起こったことは、その後何度も同じことが起こります。床下浸水が起こりやすい土地で開業している人は、早々に場所を変えないと大きな被害をかぶることになります。会社の経営危機も、危ない危ないと感じながら、最後は予想通りに倒産することになります。

 結局は、景気が上向いているときに、危機をすっかり忘れてしまうか、しっかり忘れずに覚えているかの違いです。この考え方の違いが、その後の人生を大きく変えることになります。起業を、一時の厳しい環境における心の安らぎの場と考えるか、本気で取り組む自分の生き方と考えるか、それはあなた次第です。

【一言】
 大雨の度に長靴を買っておけばよかったと思う人。その度に革靴を台無しにして、長靴を買っておかなかったことを後悔する人がいます。起業となりますと、人生にまで影響がありますから大事ですが、高齢化する日本経済を考えますと、決して無駄な骨折りとはいえない切実感があります。多くの人は、70歳を過ぎても仕事をする必要に迫られそうですから。忘れない起業を考えるなら。起業に向けてのトレーニング

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