色の視認性とは
標識や看板など、地色と地柄の色の組み合わせによって遠くからでもなにが書いてあるかよく判る場合と判りにくい場合がありますね。
この現象を色の視認性といいます。
よく判る場合を視認性が高い、判りにくい場合は''視認性が低い''といいます。
ようするに、目立つか、目立ちにくいか…です。
この視認性が高いか、低いかは
地色と字柄の色の組み合わせの''明度差、彩度差、色相差''によります。
たとえば、写真のように
明度が低く彩度の低い黒の地に、明度が高く彩度も高い''黄の文字''の組み合わせは明度差、色相差とも大きい。
つまり、視認性が高いのでなにが書いてあるかよくわかります。
明度が高い黄の地色に明度が高い''白の文字''の組み合わせは、明度差が小さいので視認性が低くて文字が判別しにくいですね。
道路工事標識のストライプも視認性が高いので、遠くからでもよくみえます。
黒と彩度の高い''オレンジ''の組み合わせにより、''色の視認性を利用して目立たせ、危険を認識''させているのです。
インテリアで視認性の高い色の組み合わせを大きい面積に使うとうるさくなります。
使う場合は、アクセントに。
〈参考〉
明度とは
色の明るさのこと
白やクリーム色などは明度が高く、黒や紺色などは明度が低いといいます
彩度とは
色の鮮やかさのこと
ヴィヴィッドカラーは彩度が高く、白、黒、グレーに近いほど彩度が低くなります
色相とは
赤、黄、緑、青、紫…などの色味のことです