お客さんを、いかに早く、多く、関心の高い人たちを集めることが起業の課題です。初めて起業する側は、お客さんのイメージなどほとんど考えられません。どんなお客さんであろうと、ただただ感謝の気持ちです。
ただ、店のイメージや販売方法によって、お客さんは似たような傾向になります。一般的には、4つに分類されるはずです。お客さんの世代が似通っている場合、収入水準が同じレベルである場合、職業や趣味が似ているような場合です。
もう一つ、住んでいる地域が近いケースもあります。この4つの分類が、縦の糸と横の糸とに重なり合って、お店のお客さんを形成します。この傾向に早く気付くことが、起業を早く軌道に乗せるキーポイントです。開業したら、笑顔と一緒に、アンテナを張り巡らせることです。
感度の鋭い起業家の場合、準備段階でお客さんの傾向に仮説を立て、PR方法を考えます。宣伝文句一つをとっても、誰にでも受け入れられるキャッチコピーよりは、対象を絞ったキャッチコピーの方が効果的です。実際、この方がよく売れますし、お客さんも支持してくれます。
商品やサービスを売るということは、お客さんとのコミュニケーションが上手いことです。もし売れゆきが悪い場合は、早く方向転換を図って、違うお客さんにアプローチすることです。そうすることで、起業での失敗する確率を少なくしましょう。
【一言】
現在のイオンの始まりである岡田屋は、300年以上の歴史があります。このお店の家訓は、「大黒柱に車を付けよ」。どんなに儲かった事業であっても、お客さんニーズの変化に対応して、柱の事業を変えていきなさいと理解されています。起業での思い込みや、成功体験にしがみ付かず、勇気をもってお客さんニーズに応えることが、ビジネスでは大切です。起業経営相談を利用して失敗しない起業を。
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